成長性を重視すべきか?(過去の自分より)
最近、自分が過去に色々なサイトに投稿した文章を読み返している。
そうしたら、先日当ブログに投稿した成長性を重視すべきか?とほぼ同様の内容のものが見つかった。
当時は株価に織り込まれた成長性を単なるノイズと考え、それを排除しようと考えていたが、現在の私は、市場は成長性を大幅に読み間違えるものという認識にシフトしてきている。だから当時はノイズだったものがチャンスに変えられると考えている。そして成長性の符号はマイナスだって大歓迎だ。
というわけで、記録のために今回も当時の投稿を引用しておこう。
誰にでも得意とする投資パターンがある(はず)。
自分の場合、やはり経理屋の本能として、財務諸表を中心としたファンダメンタルズを最重要視した投資を行っている。
具体的には、ROEとPBRを用いて理論株価を算出し、そこから50%以上ディスカウントされている銘柄に投資する手法を多用している。
【理論株価算出の例】
~前提~
期待リターン・・・7% [固定値]
ROE ・・・ 14%
ROE14%が何を意味するかというと、当然のことながら、この企業は自己資本簿価に対して年率14%の利益を出せるということだ。
つまりこの企業のPBRが仮に1倍ならば、投資リターンはROEと同じ14%となり、株式に対するリスクプレミアム7%と比較して優れたリターンとなる。
よって、市場が効率的であれば、この銘柄のPBRは2倍であるはずである。
PBRが2倍なら、投資リターンは7%となるためである。
でも、アナリストや機関投資家が無視するような小型株には、このような銘柄でもPBR0.7倍などと平気で値付けされている。
自分の小型株への投資パターンは大体このような感じだ。
さて、ここでやっかいなのは”成長性”だ。
”成長性”は、このような草食系投資手法に対して多大なノイズとなり得る厄介な存在だ。
例えば、とある企業の現在のEPS(一株利益)が100円とする。
この企業の成長性がゼロの場合、理論株価はEPSを期待リターンで割り算すればよいので、100÷7%≒1,430円 となる。
では、過去実績から見て年率5%のEPS成長が見込まれている場合はどうか。
この場合、こういう式になる↓
100÷(7%-5%)=5,000円
どうだろう。たった5%の成長率が入ってくるだけで、理論株価は1,430円から5,000円にまで跳ね上がった。こうなると草食系投資家としては、この銘柄が2,000円だった時に簡単に手を出すことが出来ない。 だって、5%の成長性の確度が生命線になってくるのだから、ここに別の分析を導入する必要が出てくるのだから。裁定取引をしたつもりが、成長性を見誤って高値掴みなんてことにもなりかねない。
だから、自分はひたすら成長性が低く、配当性向が高く、ベータが低い銘柄で、ROEは高く、PBRが低い銘柄に好んで投資する。そしてそんな銘柄が東証1部に転がっていることは稀だ。
要するに何を言いたいかというと、成長性と投資リターンは比例しないってこと。
まとめが下手くそで申し訳ありませんでした。
そうしたら、先日当ブログに投稿した成長性を重視すべきか?とほぼ同様の内容のものが見つかった。
当時は株価に織り込まれた成長性を単なるノイズと考え、それを排除しようと考えていたが、現在の私は、市場は成長性を大幅に読み間違えるものという認識にシフトしてきている。だから当時はノイズだったものがチャンスに変えられると考えている。そして成長性の符号はマイナスだって大歓迎だ。
というわけで、記録のために今回も当時の投稿を引用しておこう。
【成長性と投資リターン】 登録日時:2011/04/11
誰にでも得意とする投資パターンがある(はず)。
自分の場合、やはり経理屋の本能として、財務諸表を中心としたファンダメンタルズを最重要視した投資を行っている。
具体的には、ROEとPBRを用いて理論株価を算出し、そこから50%以上ディスカウントされている銘柄に投資する手法を多用している。
【理論株価算出の例】
~前提~
期待リターン・・・7% [固定値]
ROE ・・・ 14%
ROE14%が何を意味するかというと、当然のことながら、この企業は自己資本簿価に対して年率14%の利益を出せるということだ。
つまりこの企業のPBRが仮に1倍ならば、投資リターンはROEと同じ14%となり、株式に対するリスクプレミアム7%と比較して優れたリターンとなる。
よって、市場が効率的であれば、この銘柄のPBRは2倍であるはずである。
PBRが2倍なら、投資リターンは7%となるためである。
でも、アナリストや機関投資家が無視するような小型株には、このような銘柄でもPBR0.7倍などと平気で値付けされている。
自分の小型株への投資パターンは大体このような感じだ。
さて、ここでやっかいなのは”成長性”だ。
”成長性”は、このような草食系投資手法に対して多大なノイズとなり得る厄介な存在だ。
例えば、とある企業の現在のEPS(一株利益)が100円とする。
この企業の成長性がゼロの場合、理論株価はEPSを期待リターンで割り算すればよいので、100÷7%≒1,430円 となる。
では、過去実績から見て年率5%のEPS成長が見込まれている場合はどうか。
この場合、こういう式になる↓
100÷(7%-5%)=5,000円
どうだろう。たった5%の成長率が入ってくるだけで、理論株価は1,430円から5,000円にまで跳ね上がった。こうなると草食系投資家としては、この銘柄が2,000円だった時に簡単に手を出すことが出来ない。 だって、5%の成長性の確度が生命線になってくるのだから、ここに別の分析を導入する必要が出てくるのだから。裁定取引をしたつもりが、成長性を見誤って高値掴みなんてことにもなりかねない。
だから、自分はひたすら成長性が低く、配当性向が高く、ベータが低い銘柄で、ROEは高く、PBRが低い銘柄に好んで投資する。そしてそんな銘柄が東証1部に転がっていることは稀だ。
要するに何を言いたいかというと、成長性と投資リターンは比例しないってこと。
まとめが下手くそで申し訳ありませんでした。
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