セミリタイアを実行する前に検討すべきこと
昨今の好調な市場環境により、通称「億り人」が続出していると聞く。保有資産が積み上がったことによる安心感と、そこまで積み上げたご自身の運用能力に自信をつけて、セミリタイアという言葉が頭に思い浮かんだ人もいるだろうか。ただ、思い切る前にちょっと考えてみよう。
大企業勤務の場合、額面年収の4割近い福利厚生、法定福利費の恩恵に与っている。
家賃補助、健康保険料・厚生年金保険料(厚生年金は半額、健康保険料も大部分は会社負担)の会社負担、退職金ポイント(若年層でも年間数十万円は加算されている)、定期的な健康診断、保養所利用権などなど。
さらに見落としてならないのは、会社を辞めることで我々は有り余る時間を手に入れるが、そこにもお金がかかることだ。ワーカホリックの口癖を思い出して欲しい。
「忙しすぎてお金を使う暇がない」
これと逆のことが仕事を辞めると確実に起きる。このご時世、お金を使わずに退屈を潰すなど、不可能に近い。かくして、我々は文字通り、お金を出して自由な時間を手に入れることになる。
私が金銭的な面からセミリタイアを決断するとすれば、少なくとも配当収入だけでリタイア時の額面年収×1.5倍は欲しいところだ。投資の本質からして配当というインカムゲインだけを基準にすることの愚は承知しているが、配当で支出を賄えなければ不本意なタイミングで株式を売却して資金を捻出しなければならない。これは精神的に耐えられそうにない。
私のポートフォリオの税引き後配当利回りは平均すると2%程度なので、これで年収の1.5倍を稼ぐのは、少なくとも現役中には無理かもしれない。どうやら、私の会社勤めは定年まで続きそうだ。
もっとも、早期リタイア願望もないのだけれど。
大企業勤務の場合、額面年収の4割近い福利厚生、法定福利費の恩恵に与っている。
家賃補助、健康保険料・厚生年金保険料(厚生年金は半額、健康保険料も大部分は会社負担)の会社負担、退職金ポイント(若年層でも年間数十万円は加算されている)、定期的な健康診断、保養所利用権などなど。
さらに見落としてならないのは、会社を辞めることで我々は有り余る時間を手に入れるが、そこにもお金がかかることだ。ワーカホリックの口癖を思い出して欲しい。
「忙しすぎてお金を使う暇がない」
これと逆のことが仕事を辞めると確実に起きる。このご時世、お金を使わずに退屈を潰すなど、不可能に近い。かくして、我々は文字通り、お金を出して自由な時間を手に入れることになる。
私が金銭的な面からセミリタイアを決断するとすれば、少なくとも配当収入だけでリタイア時の額面年収×1.5倍は欲しいところだ。投資の本質からして配当というインカムゲインだけを基準にすることの愚は承知しているが、配当で支出を賄えなければ不本意なタイミングで株式を売却して資金を捻出しなければならない。これは精神的に耐えられそうにない。
私のポートフォリオの税引き後配当利回りは平均すると2%程度なので、これで年収の1.5倍を稼ぐのは、少なくとも現役中には無理かもしれない。どうやら、私の会社勤めは定年まで続きそうだ。
もっとも、早期リタイア願望もないのだけれど。
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