2015年3月18日水曜日

過去の業績は未来の業績を保証するか

 高ROE派にとって、ROE水準が高いまま維持し続けられることは絶対条件だ。
 だが、ROEの分子は当期利益であり、大きく振れやすい。

 こんな不安定な分子に依存するROEを、人は予想できるのか。
 過去・現在、高ROEの企業は、将来も高ROEと言えるのか。

 否定派は一大勢力だ。彼らが力強くノーと言うもっともらしい根拠だってわんさとある。
 やれ、高ROEを出せるビジネスは”おいしい”ので参入者が多く、いずれ競争激化して事業が劣化するとか、将来にわたって競争優位性を保てると断言するなんてお前は占い師なのか、とか。

 もちろん肯定派が占い師であるはずなどない。少なくとも私は占い師ではない。だから、彼ら否定派に反論するために、注釈をつける必要があるだろう、「ある程度は」と。

 一定の企業は、過去の業績から「ある程度は」将来のROEを予測することが可能だ。
 科学的な根拠に基づいたものではなく、今まで投資してきた中で、あるいは生きてきた中で不思議とそういう確信が持てる。

 能力の面から、世の中には様々なレベルの人がいる。
 ルーティンだけは抜群の安定感をもってこなせる人。
 催促メールを送ることすらまともにこなせない人。
 そして何をやっても水準以上の結果を出す人。

 それぞれの人たちが将来的にどのような成長軌道を描くか、あなたはある程度予想できるはずだ。ではなぜ企業やビジネスそのものにこういう予想が成り立たないと断言できるのだろう。

 幸いにも、我々はたった一つの予想に全財産をかける義務はない。
 ある一つの予想が完全でなくとも、他の予想が当たればよい。


 私は私の高ROE投資にあたって、あらゆる期待や先入観を排除するよう努めている。機械的なスクリーニングによって過去、安定的に高ROEを叩き出してきた企業群を抽出し、機械的に分散投資を行う。
 サイコロは複数回振れのだ。「ある程度」の予想を積み重ねれば、最終的には100%予測可能な結果に収束する。それが確率というものだ。

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