2015年4月27日月曜日

[ 銘柄分析 ] マスターカード (MA)

マスターカードは正確にはカード会社ではなく、決済インフラを提供するテクノロジー企業というのが実態に近い。
Eコマース取引額の増加や、マネーの記号化・抽象化のさらなる進展など、当社に吹く追い風については真面目に検証することすら面倒なほど自明だ。
端的に言えば、今後、相当期間にわたって大きな利益成長が継続することがほぼ確実で、市場もそれを理解しきっている。それが30倍というPERに表れている。だから、成長するからといって投資家は簡単に儲けられるわけではない。

ここでは、マスターカードの業績を簡単に確認してみるに留めておこう。


特筆すべきは、売上増加率と営業利益増加率がほぼリンクしていることで、固定比率が高ければ決してこうはならない。
当社を「決済インフラを提供する企業」と表現したが、インフラを提供するという割には、通信会社や電力会社などと違い、その維持にお金がかからないことが見て取れる。
そこがテクノロジー企業たる所以だ。

マクロな成長見通しはグーグルに近いものを感じるが、グーグルとマスターカードには剰余利益の使途について途方もない違いがある。
マスターカードは無駄なカネをため込まず、ほとんど自社株買いに回してしまうのだ。私の大好きなROEはじりじりと向上している。
自社株買いのためにも、大幅な株価下落を願わずにいられない。



公益企業の安定性、テクノロジー企業の高収益性、株主フレンドリーな資本政策、良質な成長ストーリーを全て兼ね備えている銘柄。
株価が今の半額であれば、分散投資などやめて全金融資産をこの会社に投じてもいいと思える。今の株価はよくできていると思う。間違っても、長期的に20%リターンなどはもたらしてくれないだろう。


ところで、最近、マクロな成長ストーリーにとって新たな追い風となるニュースが出現した。
15年4月、中国政府は中国銀聯(ユニオン・ペイ)の国内カード決済独占を解消すると発表したのだ。
ビザやマスターカードの眼前に、広大なフロンティアが開放された。
紛れもなく、重要なニュースだ。

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