愛すべき低PER銘柄たち


 信じるか信じないかはあなた次第。でもいまやAmazon.com(AMZN)さえ保有している私は低PER教に入信している。
 あなた次第なんて言ったけど、本当は少し信じて欲しい。嘘だと思うならこのブログを「低PER」で検索かけてごらん。たくさんの記事が出てくるからさぁ。

 それに、実際の保有銘柄にも低PERは紛れ込んでいる。
 めっき用薬品のJCU(4975)はPER7.9倍。
 タイムシェアのウィンダム・デスティネーションズ(WYND)は7.2倍。
 そして、クレジットカード発行会社のシンクロニー・ファイナンシャル(SYF)はなんと5.7倍。

 一見すると、不況やなんとか危機などに対して脆弱そうな事業を営んでいる会社たちだ。だからこんなに安く売られているんだろうけど、私は結構自信をもって保有しているので、市場の総意とは違う景色が見えている。
 WYNDについては過去に二回ほど語っているのでお暇なら読んで欲しい。リゾート関連事業というパッケージにもかかわらず、同社の収益は会費をはじめとする定期収入がメインのため、保有資産の減損を除けばなんとか危機の際にも損益に大打撃はないと踏んでいる。
 他の2社については9-12月期決算を確認してからその内容とともに紹介記事を書いてみたい。事業の安定感についてはWYNDに一歩譲るが、どちらも目の覚めるような経営指標を長期にわたって叩き出している企業であり、現在の値付けは不当と呼んで差し支えないと私は考えている。

 低PER銘柄では何度か痛い目にもあっている。結婚式場のエスクリや、下着メーカーのヘインズブランズ、そして忌まわしいIBMが代表例と言える。ただ私の愛した低PERたちは、痛み以上の利益をもたらしてくれた。なんと言っても市場の値付けが本当に不当なら、利益向上とPERの水準訂正により何倍もの株価上昇を演じることがままあるのだから。SYFなどについては、PER5倍台で自社株を大量に買い付けているため、仮にPERの水準訂正が起こらなくても、デフォルト率が急上昇して財務が痛めつけられない限り、凄まじい速度でEPSが増加し、株価に反映されるはずだ。この見立てがどうなるかは私自身が楽しみに見守っていく。

 スクリーニングサイトで低めのPERを設定して、出てくるガラクタの山からお宝とはいえないまでも、高値で売れそうな光物を探し出す。ビジネスモデル分析だけではない発掘の面白さがここにはある。


冒頭画像
『ミスター・ロンリー』 ハーモニー・コリン
 
 

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コメント

  1. JCUを見ている人は多いと思う。

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    1. 誰が見ても優れた経営指標と低PERが組み合わさっているので、モメンタムだとか不況耐性だとかを気にしすぎなければ買うのに悩みはあまりいらない株ですね。私としては1年以上ぶりに購入した日本株となります。

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