石油王の読者からご質問いただきました



ご相談内容
 プレノンさん、こんにちは。私は都内に住む42歳の男性です。10年前に自宅の庭から石油が湧きだして以来、石油王をやっております。ちなみに妻子はおりません。
 昨今は原油相場が乱高下しているものの、掘削深度が浅いためコストが非常に安く済んでおり、おかげさまで我が家のキャッシュフローは極めて強靭な状態を保っています。先日は趣味の海外旅行を充実させるべく、エアバス社のA380を衝動買いしてしまいました。
 しかし、ふと訪れた書店で立ち読みした雑誌に「これからの人口減少時代を生き抜くには資産運用は必須!」と書いてあるのを目にしてからというもの、自分はこれでいいのかと不安で夜も眠れなくなりました。というのも、庭の確認埋蔵量は現在の採掘ペースでいくと10年で枯渇する程度なのであります。心配になって色々な企業の経営方針に目を通したところ、どこもストック経営やらサブスクリプションモデルへの転換を大々的に掲げております。やはり、
のトレンドは原油のごとき有限資源を売って得られるような一時的なフローより、枯渇することのない無形資産からもたらされる長期安定収益が持て囃されているようです。庭から適当に掘って適当に売った原油代金を美女との豪遊やエアバス機などにただ散財していた過去の自分の馬鹿さ加減に涙が出そうになるとともに、これからは心を改めようとブログ村で株式投資の勉強を開始したところ、どうやら株式投資は米国株投資が良いとの確信に至りました。
 プレノンさんは石油株で痛い目にあってからは石油の将来に悲観的なようですので、私に喝を入れてくださるように思い、是非ご意見賜りたくメール差し上げました。何卒宜しくお願い申し上げます。



回答
 ご相談ありがとうございます。私は米国株ブロガーではありますが、ご相談者様がまず取り組むべきは米国株投資ではなく、お庭で展開されている石油掘削事業の強化であると考えます。
「適当に掘って適当に売った原油代金を~」という表現から、効率輸送のためのパイプライン構築や、掘削技術開発の向上を怠っている節が見受けられます。また、付随して発生する天然ガスもきちんと回収していますでしょうか。将来的にはストック重視にシフトしていくにせよ、エアバス機を衝動買い出来るほどのフローをもたらす出来高換算での確認埋蔵量10年分は、コストダウン努力により計り知れない価値を新たに生み出します。資産価値を上げて増加したキャッシュフローを米国株投資に回すも良し、石油開発会社に庭ごと売却して米国株投資に回すも良しです。持てる武器を最大限強化して株式投資の準備が整ったなら、改めてお声をかけてください。年俸1億円で資産運用を承ります。



[開示事項] 当記事は自作自演である。


冒頭画像
『宇宙戦争』スティーブン・スピルバーグ


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コメント

  1. キレてる感があって好きです
    変な画像があるとやっぱblogが締まりますので、ぜひこの路線で引き続き続けていただけると嬉しいです

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    1. 更新頻度を上げているため、必然的に肩の力が抜けた感じが出てきているようです。このペースも期間限定になるとは思いますが...

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  2. 私も同じ石油王として大変参考になりました。
    このような身近な不安を題材にして頂けると理解が深まりますね。

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    1. オイルマネーに太いパイプを持つことで米国株ブログ村を制圧したいという夢があります。ご支援のほど、宜しくお願いいたします。

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