なんでも食べろ

私はこのブログをたくさんの人に読んでもらいたいと願っているし、そのためにはマーケティングとして相互リンクが一定の効果を発揮するであろうこともわかっている。にもかかわらず、このブログにはリンクがない。

優れた投資サイトや、そうとも言えないサイトもあって、もちろん私にもお気に入りというのは存在する。だけど、投資能力の向上には優れたサイトばかり訪れていては駄目だと感じる。明らかに間違っている投資手法や、自分には理解できないアプローチなどは、自分に似た、あるいは自分が納得できる投資方法のサイト以上に有益なのだ。ある投資手法を間違っていると一方的に断ずるからには、相当強固な理論が必要になる。もしくは、間違っていないまでもなぜ自分はその方法に違和感を覚えるのか、その分析過程において思わぬ発見がある。
そんなわけで、何の皮肉もなく、私はあらゆるサイトは自分にとって等しく価値があると考えているので、特定のサイトへのリンクは、他の全ての有益なサイトを無視しているようで、心苦しいのだ。

この考え方は、私が少しばかりこだわっている文章にも通じる。優れた文章は多面的な要素によって構成される。それを学び、身に付けるために、無駄な文章などこの世に存在しない。
政治家の詭弁、霞が関文学、法律用語、週刊誌の中吊り広告、外国語の文法構造、萌えキャラライトノベル、認知症患者との対話、高校数学の教科書、小学生の読書感想文、ラップミュージックの歌詞、映画批評、トイレの落書き、哲学書、暴力団の脅し文句、フランス書院文庫、プログラム言語、家電製品の説明書、道路標識、言い訳が下手な人の言い訳。
これらすべては、品質向上に等しく役に立つ。どれか特定のジャンルを依怙贔屓することなんて、できやしないのだ。

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