2015年の振り返りと2016年の投資方針の殴り書き
今年を振り返って、何か気の利いた反省文を捻り出してみようと思ってはみたものの、私は反省する癖がないうえ、日常生活に関することを記憶する力が極端に低いので、反省すべきことが何一つ思い浮かばなかった。仕方ない。2015年度の振り返りはこの一段落で終わりとしよう。
次に2016年の投資方針だ。結論から言うと、単年度のスパンにおいて私に投資方針はない。銘柄管理は四半期決算のチェックもそこそこに、買ったら放ったらかしにしておくだけ。そういう意味では、2016年度がいつもと変わる年になることはまずない。なんだ、これも一段落で終わってしまうのか。
ただ、それだけじゃつまらない。せっかく投資ブログをやっているんだ、ここは一つ、無理やりにでも予想なり細かい戦略なりを言語化してみようじゃないか。
【以下、とりとめのない独り言パート】
景況感は回復しつつあるというのに、日本においても米国においても、業種による好不調の差がかつてないほど鮮明になっている。循環株は押しなべて悲惨。ハイテク、金融は良好な見通し。かつてのように、景気の波に乗っかってみんな一緒に業績と株価が仲良く伸びる、なんて姿はもはや想像しにくい。相場環境がどうこうというより、根本的な構造変化の潮流を感じる。好調といわれる米国ですら、景気後退の可能性を否定すべきではない。こんな時、個別株への過度な思い入れは危険だ。集中ではなく、分散が今まで以上に適切な資産形成を手助けしてくれる年度になると予想する。何に投資するかではなく、何に投資しないか。避けるべき業種を絞り込む。資源、海運、鉄鋼、建設機械、半導体などの循環株は、昨今の悲惨な株価推移を経てもなお、魅力的には映らない。中国経済の失速やコモディティ・スーパーサイクルの終焉がもたらす局所的なカタストロフィが、循環株にどの程度の影響を与えるか。その破壊度を過小評価すべきではない。そしてカタストロフィは、まだ訪れていない。
それと、技術革新や消費者の意識変化により業績の長期下降トレンドが鮮明になりつつあるブルーチップ銘柄を避ける。具体例では、コカ・コーラ、P&G、ウォルマート。業績低迷銘柄を私は嫌いではないが、それは株価が十分に低い場合に限る。上記企業は低成長銘柄に相応しくない株価となっている。予想PERはコカ・コーラ 20倍、P&G 18倍、ウォルマート 14倍。ウォルマートは一見すると割高に見えないが、電子商取引の拡大というとてつもなく大きなうねりの一番の餌食となっているので、趨勢が決定的になって、もっと目も当てられない株価水準にならない限り、静観しているのが吉だろう。
その他、狂った価格がついている銘柄はいつものように何があっても避ける。日本の製薬株全般、一部の小売株はまさにその基準に該当する。パテントクリフで業績が急降下した後、アクトスに代わる有力な新薬パイプラインもない武田薬品のPERが40倍? 冗談はよしてくれ。
避けるべき業種と企業を特定したら、あとは好きなものを買う。仮に避けた業種・銘柄に神風が吹いて爆騰しても、それは単に予想が外れたというだけのこと。その他の分散投資銘柄が適度なリターンをもたらしてくれるだろう。「資産運用」の主眼は、予想を当てることではない。適切な資産配分によってあらゆる崩落にも耐えうるリスク管理を行うのが何よりも重要なのであって、どのような銘柄を選ぶかというのは二の次だ。銘柄選びは投資における単なるスパイスと割り切ろう。金融工学の用語で表現すれば、シャープ・レシオの最大化となるか。
なんだかインデックス投資家のようなメンタリティだと誤解されるかもしれない。だが、私はインデックス投資家ですらない。じゃあなんなのか。ただの「株式投資家」だ。少なくとも、自称は。
そんな株式投資家が、最後の段落を使用して2016年度、自分のポートフォリオに何が起こり得るか予想してみたい。確実に起こることが分かっているのは、前年対比でのドル高一服による多国籍企業への好影響だ。私のPFでは、IBMやフィリップモリスが特にその影響を受けている。米国外事業の利益をドル換算すると、為替影響だけで二桁減益ってことになっていた。その原因となったドル指数だが、2014年8月から2015年3月にかけて綺麗な右肩上がりを示したあとは横這いのチャートとなっている。つまり、ドル高による減益要因は、2016年4~6月期において、ほぼ一掃される。特にIBMは事業売却やドル高によって大幅な減収減益が長期間続いて市場でこれ以上ないほど叩き売られていたので、その大きな二つの要因がなくなって少しでも増収増益に転じようものなら、株価が跳ねる可能性が高い。もっともIBMは巨額の自社株買いを行う会社なので、株価上昇は自社株買い単価を上げることによって長期的には私のリターンを損ねることになる。複雑な心境だ。だから、株価に関してこの予想は当たらなくても構わない。
まさに殴り書きにふさわしく、慌ただしくて骨格のない投稿となった。大変満足だ。
次に2016年の投資方針だ。結論から言うと、単年度のスパンにおいて私に投資方針はない。銘柄管理は四半期決算のチェックもそこそこに、買ったら放ったらかしにしておくだけ。そういう意味では、2016年度がいつもと変わる年になることはまずない。なんだ、これも一段落で終わってしまうのか。
ただ、それだけじゃつまらない。せっかく投資ブログをやっているんだ、ここは一つ、無理やりにでも予想なり細かい戦略なりを言語化してみようじゃないか。
【以下、とりとめのない独り言パート】
景況感は回復しつつあるというのに、日本においても米国においても、業種による好不調の差がかつてないほど鮮明になっている。循環株は押しなべて悲惨。ハイテク、金融は良好な見通し。かつてのように、景気の波に乗っかってみんな一緒に業績と株価が仲良く伸びる、なんて姿はもはや想像しにくい。相場環境がどうこうというより、根本的な構造変化の潮流を感じる。好調といわれる米国ですら、景気後退の可能性を否定すべきではない。こんな時、個別株への過度な思い入れは危険だ。集中ではなく、分散が今まで以上に適切な資産形成を手助けしてくれる年度になると予想する。何に投資するかではなく、何に投資しないか。避けるべき業種を絞り込む。資源、海運、鉄鋼、建設機械、半導体などの循環株は、昨今の悲惨な株価推移を経てもなお、魅力的には映らない。中国経済の失速やコモディティ・スーパーサイクルの終焉がもたらす局所的なカタストロフィが、循環株にどの程度の影響を与えるか。その破壊度を過小評価すべきではない。そしてカタストロフィは、まだ訪れていない。
それと、技術革新や消費者の意識変化により業績の長期下降トレンドが鮮明になりつつあるブルーチップ銘柄を避ける。具体例では、コカ・コーラ、P&G、ウォルマート。業績低迷銘柄を私は嫌いではないが、それは株価が十分に低い場合に限る。上記企業は低成長銘柄に相応しくない株価となっている。予想PERはコカ・コーラ 20倍、P&G 18倍、ウォルマート 14倍。ウォルマートは一見すると割高に見えないが、電子商取引の拡大というとてつもなく大きなうねりの一番の餌食となっているので、趨勢が決定的になって、もっと目も当てられない株価水準にならない限り、静観しているのが吉だろう。
その他、狂った価格がついている銘柄はいつものように何があっても避ける。日本の製薬株全般、一部の小売株はまさにその基準に該当する。パテントクリフで業績が急降下した後、アクトスに代わる有力な新薬パイプラインもない武田薬品のPERが40倍? 冗談はよしてくれ。
避けるべき業種と企業を特定したら、あとは好きなものを買う。仮に避けた業種・銘柄に神風が吹いて爆騰しても、それは単に予想が外れたというだけのこと。その他の分散投資銘柄が適度なリターンをもたらしてくれるだろう。「資産運用」の主眼は、予想を当てることではない。適切な資産配分によってあらゆる崩落にも耐えうるリスク管理を行うのが何よりも重要なのであって、どのような銘柄を選ぶかというのは二の次だ。銘柄選びは投資における単なるスパイスと割り切ろう。金融工学の用語で表現すれば、シャープ・レシオの最大化となるか。
なんだかインデックス投資家のようなメンタリティだと誤解されるかもしれない。だが、私はインデックス投資家ですらない。じゃあなんなのか。ただの「株式投資家」だ。少なくとも、自称は。
そんな株式投資家が、最後の段落を使用して2016年度、自分のポートフォリオに何が起こり得るか予想してみたい。確実に起こることが分かっているのは、前年対比でのドル高一服による多国籍企業への好影響だ。私のPFでは、IBMやフィリップモリスが特にその影響を受けている。米国外事業の利益をドル換算すると、為替影響だけで二桁減益ってことになっていた。その原因となったドル指数だが、2014年8月から2015年3月にかけて綺麗な右肩上がりを示したあとは横這いのチャートとなっている。つまり、ドル高による減益要因は、2016年4~6月期において、ほぼ一掃される。特にIBMは事業売却やドル高によって大幅な減収減益が長期間続いて市場でこれ以上ないほど叩き売られていたので、その大きな二つの要因がなくなって少しでも増収増益に転じようものなら、株価が跳ねる可能性が高い。もっともIBMは巨額の自社株買いを行う会社なので、株価上昇は自社株買い単価を上げることによって長期的には私のリターンを損ねることになる。複雑な心境だ。だから、株価に関してこの予想は当たらなくても構わない。
まさに殴り書きにふさわしく、慌ただしくて骨格のない投稿となった。大変満足だ。
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