紋切型辞典 -個人投資家の人気ワード-
「凄腕投資家」
この呼称を堂々と口にできる鈍感な感覚の者のみが栄誉ある称号を授かる資格を得る。凄腕の定義など誰も気にしていないので、深く考えず自信を持って言い切ることが何より重要である。
「もっと勉強が必要だ」
口にしたが最後、何の役にも立たない方向性の勉強ばかりに時間を浪費してしまう呪いの言葉。
「1億円」
かつては宝くじの懸賞金を意味していた。懸賞金が引き上げられて宝くじ用語としての使途が減少すると、この金額のキリの良さに株式投資家が目を付け、言語としての"1億円"の価値が復権した。
「格言」
他人の考えを手っ取り早くインストールする際に役立つ。トイレットペーパーに印字しておくと、毎日の排便時に気が引き締まる。
「セミリタイア」
いくばくかの資金を貯めて勤め人を辞めること。"セミ"と付いているが昆虫のことではない。単なる"リタイア"だと世捨て人感が際立ってしまうため、英語のwouldやcouldと同様、単語自体に意味はない婉曲表現の役割を担っている。
「ストック・ビジネス」
和製英語。キャピタル・ストックから継続的な収益が生まれる様から転じて、顧客契約などの無形資産に対してもストックという用語が使われるようになった。まさにストック(株式)から利益を得る投資家がストック・ビジネスに惹かれるのは自然な成り行きだが、昨今は経営者にまでその流行が広がりをみせ、企業のプレゼン資料にも頻出する用語に成長した。
「バリュー投資」
正確な定義は誰も知らない。グレアム型バリュー投資とバフェット型バリュー投資があり、前者は資産価値からのアプローチ、後者は本源的価値からアプローチから割安と判断される銘柄に投資する手法とされる(棒読み)。ネーミングセンスに欠けるので、大した投資法ではないと思われる。
「グロース投資」
成長する企業に投資すれば素晴らしいリターンが得られるという信仰。成長それ自体は超過リターンの源泉にならないという一般論は邪教扱いされる。信仰が先鋭化すると、"誰にでもわかるビジネスで誰にでもわかる成長をしている企業に投資すれば報われる"という超理論に発展する。
「会社四季報」
東洋経済新報社の定期刊行物。分厚いので主に鈍器として使われる。銘柄占いも書いてある。
「~投資法」
呪術の一種。これで本まで出した祈祷師も複数存在する。
「シーゲル派」
ジェレミー・シーゲルの著書を曲解し、連続増配する配当貴族銘柄に再投資し続けることを教条とする集団。読解力が不足しているという特徴がある。
「免責事項」
"この物語はフィクションであり、実在の人物とは関係ありません"
学芸会で出てくると自意識過剰の馬鹿だと思われるのが関の山。
"当ブログ内容は特定銘柄を推奨するものではありません。投資はくれぐれも自己責任でお願いします"
投資ブロガーは自意識過剰の馬鹿なので、これを読んでも読者は何とも思わない。書いた方は一端のブロガー気分に浸れるメリットしかないので使用が推奨される。
この呼称を堂々と口にできる鈍感な感覚の者のみが栄誉ある称号を授かる資格を得る。凄腕の定義など誰も気にしていないので、深く考えず自信を持って言い切ることが何より重要である。
「もっと勉強が必要だ」
口にしたが最後、何の役にも立たない方向性の勉強ばかりに時間を浪費してしまう呪いの言葉。
「1億円」
かつては宝くじの懸賞金を意味していた。懸賞金が引き上げられて宝くじ用語としての使途が減少すると、この金額のキリの良さに株式投資家が目を付け、言語としての"1億円"の価値が復権した。
「格言」
他人の考えを手っ取り早くインストールする際に役立つ。トイレットペーパーに印字しておくと、毎日の排便時に気が引き締まる。
「セミリタイア」
いくばくかの資金を貯めて勤め人を辞めること。"セミ"と付いているが昆虫のことではない。単なる"リタイア"だと世捨て人感が際立ってしまうため、英語のwouldやcouldと同様、単語自体に意味はない婉曲表現の役割を担っている。
「ストック・ビジネス」
和製英語。キャピタル・ストックから継続的な収益が生まれる様から転じて、顧客契約などの無形資産に対してもストックという用語が使われるようになった。まさにストック(株式)から利益を得る投資家がストック・ビジネスに惹かれるのは自然な成り行きだが、昨今は経営者にまでその流行が広がりをみせ、企業のプレゼン資料にも頻出する用語に成長した。
「バリュー投資」
正確な定義は誰も知らない。グレアム型バリュー投資とバフェット型バリュー投資があり、前者は資産価値からのアプローチ、後者は本源的価値からアプローチから割安と判断される銘柄に投資する手法とされる(棒読み)。ネーミングセンスに欠けるので、大した投資法ではないと思われる。
「グロース投資」
成長する企業に投資すれば素晴らしいリターンが得られるという信仰。成長それ自体は超過リターンの源泉にならないという一般論は邪教扱いされる。信仰が先鋭化すると、"誰にでもわかるビジネスで誰にでもわかる成長をしている企業に投資すれば報われる"という超理論に発展する。
「会社四季報」
東洋経済新報社の定期刊行物。分厚いので主に鈍器として使われる。銘柄占いも書いてある。
「~投資法」
呪術の一種。これで本まで出した祈祷師も複数存在する。
「シーゲル派」
ジェレミー・シーゲルの著書を曲解し、連続増配する配当貴族銘柄に再投資し続けることを教条とする集団。読解力が不足しているという特徴がある。
「免責事項」
"この物語はフィクションであり、実在の人物とは関係ありません"
学芸会で出てくると自意識過剰の馬鹿だと思われるのが関の山。
"当ブログ内容は特定銘柄を推奨するものではありません。投資はくれぐれも自己責任でお願いします"
投資ブロガーは自意識過剰の馬鹿なので、これを読んでも読者は何とも思わない。書いた方は一端のブロガー気分に浸れるメリットしかないので使用が推奨される。
ふー部長のネタのパクリは良くないですよ
返信削除おや、そうなのですか。コンセプトの元はフローベールのつもりなのですが。
削除凄いセンス!脱帽しました!
返信削除皮肉屋としての自分の本性を解放して書いてみました。Twitterで培った"著名"投資家への憎悪が反映されている可能性があります。
削除久々に大笑いしてしまいました。
返信削除普段の真面目な考察と切れ味鋭いジョーク回の緩急が良いですねぇ。
やっぱり性格悪いですねw(褒め言葉)
返信削除性格の悪さも含めてお楽しみいただければブログの幅も広がりますね。
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