保有銘柄の2017年度大予想

 昨年と同様、現時点の保有上位10銘柄の割安度を並べてみる。特別ルールとして、12月から買い始め、今TOP10圏外にいる下着メーカーのヘインズブランズ(HBI)を参加させ、全11銘柄としたい。


  1位 : ヘインズブランズ (HBI)
  2位 : エクスプレス・スクリプツ (ESRX)
  3位 : アラガン (AGN)
  4位 : フット・ロッカー (FL)
  5位 : IBM (IBM)
  6位 : シグナ (CI)
  7位 : ウォルト・ディズニー (DIS)
  8位 : ウェルズ・ファーゴ (WFC)
  9位 : ボーイング (BA)
10位 : マスターカード (MA)
11位 : フィリップ・モリス (PM)


 ヘインズブランズは近年、中規模の企業買収を繰り返してシナジー効果を出しながら業績を拡大させている下着・カジュアル衣料メーカーだ。ブランド力というより新興国の自社工場で大量生産してコストを下げるなどのオペレーションの強みで傑出した企業であると私は認識している。近い将来の業績に重大な懸念点を見つけることが困難で、EPSは順調に成長していくと考えているのだが、2016年の株価推移は悲惨の一言で、年初来マイナス27%。2017年度ベースの予想PERは10倍に過ぎない。私はこの状態を不合理であるとみなした。株価が急騰しない限り、当面の追加資金はこの銘柄に投入することとし、場合によっては他の銘柄を売却してこちらに資金移動することもあり得る。

 セクター別で最も期待できるのはヘルスケア株と考える。2位、3位、6位にPBM(薬剤給付管理)のエクスプレス・スクリプツ、製薬のアラガン、医療保険のシグナをランクインさせた。大統領選では常に薬価問題が俎上に上がるため、2016年のヘルスケアは冴えないパフォーマンスになるのが年初から予想されていた。結果は拍子抜けするほど予想通りで、株価は軒並みフルボッコ状態。唯一予想と違ったことと言えば、大統領選後でも全く株価が回復していないことだ。トランプ次期大統領が選挙後も薬価問題に口出ししていて、製薬会社叩きが単なる選挙パフォーマンスでない可能性が高まっていることが株価の上値を抑えている。薬価問題以外でも、エクスプレス株は医療保険大手アンセムとの係争が、シグナは同じくアンセムとの合併が頓挫する可能性が株価に対する不確定要素として立ちはだかる。
 ただもう十分に下げたでしょう。薬価も叩きすぎれば新薬創出のイノベーションを喪失する原因になってしまうし、そろそろ反転があるんじゃなかろうか。
 その他の順位はフィーリングで。

 ポートフォリオにはまだまだ低PER銘柄がひしめいているから、2017年度のパフォーマンスもそう悲観していない。

コメント