ご意見・ご質問・ご要望箱

コメント

  1. こんにちは。特に会計について詳しいと思いますので聞きたいですが、PMのように自社株買いをたくさんしてきた銘柄は、今までの株主はよかったんですが、これから買う人にとっては過去の自社株買いによるメリットってまったくないと思っていいんでしょうか?

    逆に資本が大幅マイナスなので今後の自社株買いの余地は他の銘柄より少ないと思いましたが、やはりマイナス資本にはそれなりの限界がありますか?

    そして、どの企業も毎年の利益によって資本の一部はゆっくり増えると言うことでよろしいでしょうか?
    よろしくお願いいたします。

    返信削除
    返信
    1. 仰る通り、配当でも自社株買いでも株主還元のメリットは未来の株主には帰属しません。配当はわかりやすいと思いますので自社株買いに限定して考えて見ますと、「自社株買い実施→予想EPS増→株価上昇」となり、これから株を買おうとする投資家は既に上昇した株を買わねばならず恩恵はありません。
      ですからPMのような自社株買いのしすぎで債務超過会社になっている会社は、自己資本を切り崩して株主還元する余地という観点からは余力に乏しいこともまた事実です。過去の剰余金からの還元が無理な以上、還元余力は今後稼ぎ出す利益の範囲内にとどまります。(利益を全額還元すれば自己資本は増えません。言い換えれば債務超過は債務超過のままです)

      しかしそれでも私は高還元企業を選好しています。その理由は、長期にわたって高還元を継続してきた企業はそれだけフリーキャッシュフローが安定しており、薄い自己資本でも問題ないくらい将来の事業の強さにも自信を持っていることを示していますし、何より無駄な資本をため込み、投資で一番重要な複利効果を台無しにされる心配が少ないからです。

      削除
  2. ずっとモヤモヤしてたのが晴れました。
    どうもありがとうございます。

    返信削除
  3. にほんブログ村に参加しました、と控えめにアピール。バナーをポチってもらえると(私に)いいことがあるかもしれないようです。

    返信削除
  4. こんにちは。
    バフェットなどがよくMoatのあるビジネスに投資をしようという話をするわけですが、疑問に思うのは、MoatというますかCompetitive advantagesを持っている企業というのは既にマーケットに織り込まれているわけであり、その分Moatが仮に無かった状態よりも割高になっているはずです。株価というのはDCFに従うならば、未来永劫のキャッシュフローを織り込んでいると考えられ、例えMoatがあろうとその事実でもってマーケットをbeatすることはできないのではと思案しています。プレノンさんがMoatを意識されているかわかりませんが、株式投資においてMoatのある企業を選択しそれに投資する効果が果たしてあるのでしょうか。これは特に配当貴族と呼ばれるMoatがあると一般に知れ渡っている企業に関しての質問です。
    無名企業であれば他人がまだ見つけられていないMoatを発見することでアルファを取れるシナリオは考え得ると思いますので。
    長くなりすみません。

    返信削除
    返信
    1. はじめまして。
      トムさんの仰る通り、Wide-Moatであると認知されている企業は既にその優位性が株価に織り込まれており、市場の見方を超えない限りアルファを取れないということに疑念を差し挟む余地はないと思います。
      にもかかわらず私はかなり長期で保有するつもりの一部銘柄については一応Moatを考慮しています。どの程度かというと、競争優位性を自分で数分間考える程度。モーニングスターの評価を「ふーん」と流し読みはする程度。要するに、"一応見てはいる"程度です。(そこまで深く考えないのは、結局私の米国優良企業に対するMoat分析が市場を超えられることはないという諦観があるからです)

      なぜ理論上、アルファの源泉にならないMoatを一応とはいえ考慮しているのか。それはやはりMoatの広さが不確実性の少なさと相関していることを重視しているからになります。結婚式場のエスクリを例に出しますと、私は同社にMoatなど一切期待せず、過去の成長率に比してマルチプルが低いことを根拠として株を保有していました。しかし成長鈍化どころか成約率急減により大幅減益という結果となり、低PERは損失の緩衝材としてもほとんど機能しませんでした。これはこれで「そういうつもり」で投資していたので根本的な間違いだったとは今でも思っていませんが、長期保有前提の株式には単に低PERだというだけでは不十分で、事業基盤の強さがもたらす予測可能性の高さは必須の要素だと思います。予測可能性の高さを重視していることは、私が株主還元に積極的な企業を好むことにも表れています。株主還元額は、無意味に現金を積み増したり、無駄な買収で資本を浪費されるという不確実性からの解放を意味します。

      そして私が長期保有銘柄を比較的好むのは、四半期ごとに細かく決算チェックなどしたくないという面倒くさがりな理由によるのです。

      削除
    2. 不確実性の排除という観点は大変新鮮でした。
      ありがとうございます。

      削除
  5. プレノン師は、あの30万ダラーの富を誇る配当父さん貧○ゴンさんと同じ新浦安に在住とのことですが、まさか住宅ローン&マンション購入ではありませんよね? 借り上げ社宅、もしくは家賃補助でしょうか・・・

    よろしければ、個人投資家のマンション購入や住宅ローンについて記事をアップしていただけると嬉しいです。

    返信削除
  6.  マンション購入や住宅ローンについては、一記事書けるほど深く真面目に検討したことがないので、この場でご回答させていただきます。
     まず、住宅購入は個人投資家にとって必ずしも悪い選択ではないと思います。以前にも少し書いたことがあるのですが、賃借と住宅購入のどちらが得かは「価格による」としか言いようがなく、詳細な前提条件なしに比較できるようなものではありません。
     では私はなぜ住宅購入を検討すらしないのか。理由は単純です。一つは私が転勤族であること。もう一つは私が今享受している借り上げ社宅の経済的便益が、住宅購入のメリットに確実に勝ることです。この二つの条件がもしなければ、私は価格さえ適切であれば(郊外ではない)タワーマンションを購入していることでしょう。

     住宅購入には低コストでレバレッジがかけられるという重要なメリットがあります。個人用住宅はどれほど適切な価格で購入しても確かに期待リターンは貧相なものですが、銀行が低利で喜んで貸してくれる。レバレッジ効果はその貧相なリターンを増幅してくれます。しかも住宅ローン減税効果も加わる。そのため、仮に現金で住宅を購入できる程度の資産を保有していても、頭金を最小にして住宅ローンを組むでしょう。

    返信削除
  7. 年収はいくらぐらいですか?年俸制ですか?

    返信削除
    返信
    1. 資産形成には重要な情報だと思いますので一応答えようかと思いますが、同世代平均よりは上だが蓄財に特に有利になる水準と言うほどではなく、共働き世帯の方がよほど貯蓄速度ははやいはず、というくらいのものでご勘弁を。

      削除
  8. 今晩は。いつも楽しみに拝見しています。

    ポートフォリオの記事は、金融資産額だけでなく運用年数や投資元本額も記載していただけるとより参考になりありがたいです。

    返信削除
    返信
    1. こちらこそ、いつもお読みいただきありがとうございます。
      運用年数は14年くらい。ただ、最初の5年くらいは勉強もせず小銭でやっていただけなので、個人的には10年弱の運用年数という気持ちでいます。
      投資元本は25百万円です。今までは平均して毎年2百万円ずつ元本を積み上げてきた感じですね。これからはペースが落ちそうですが。

      削除
  9. 初めて買った銘柄は何でしたか?

    返信削除
    返信
    1. まったく覚えてません。日本の大型株から入ったので、ソニーあたりだったんじゃないかと。
      米国株中心に転向したのは金融危機後ですね。最初に買ったのはGEでしたよ、たしか。

      削除
  10. 現金比率はどのように考えておられますか?

    返信削除
    返信
    1. キャッシュポジションは柔軟性の確保という点で非常に有効ですが、私はその柔軟性こそが判断を狂わせる現況にもなりうると思うので、生活に支障がない範囲でフルインベストが基本です。
      その割にはポートフォリオの固定預金比率が高いじゃないかと訝られるかもしれませんが、あれは妻が結婚時に持っていた預金で、何度口説いても投資に振り向けさせてくれないのです。

      削除
  11. https://twitter.com/prenom80/status/795633933677248512

    このツイートは説明が無いので意味(意図)が分からないのですが、プレノン師の世帯支出でしょうか?
    その場合、駐車場代や自動車関連費用などがありませんが、自家用車は保有していないという事でしょうか?
    家賃が安すぎて羨ましいと思ったのですが、全額自腹で払った場合に比べてニューマネー捻出額はどの程度でしょうか?
    他に節約しているポイントなどあれば教えていただきたいです。

    返信削除
    返信
    1. えーと、
      「食費6万 住居費4万 教育費3万 通信費0.6万 水道光熱1.4万 固定費15万 交際費1万 雑費2万 月平均支出18万」
      というやつですね。紛れもなく2016年現在の我が家計です。正確にはここにiPhone買い替え代や旅行、ブランド品購入などの臨時支出が入ってきますので、年間支出は上記の12倍以上になるわけですが、それでも少ない方だと思います。レンタカーやタクシーを使えばいいので自家用車は不要ですし、夫婦そろってインドア派なので趣味にもそれほどお金がかかりません。民間保険加入なし、通信はMVNO、本は図書館、電気は新電力、そして30A設定。高価な買い物は本当に要るものなのかよく検討したうえで価格比較を徹底しますし、節約はごく普通のことをやっているだけです。家賃は借り上げ社宅だからですが、他の企業の制度と同じくらいの補助額だと思います。

      削除
    2. 住宅ローンと保険が0円は立派ですね

      一般的に昭和妻タイプが多いサラリーマン片働き家庭の専業主婦は、どうにかして夫に生命保険に入らせて、家を買わせて団信で住宅ローンを組ませようとするものですが、プレノン氏の家庭ではその圧力はないのですか?

      http://tamae.2ch.net/test/read.cgi/market/1477794563/l50
      ここではプレノン氏が被服費も0円ではないかという指摘がありますが、さすがにそれはありえませんよね?

      削除
    3. 固定費管理と資産運用は夫婦合意の上で私が一手に引き受けているので、首尾一貫した資産成長戦略を実施できる好環境にあります。家計のCEOとして腕の見せ所というわけです。いかに貧乏くさくならず、ストレスを溜めず、トータルで資産を増やしていけるか。この戦略は世代を超えることも想定しており、子供への教育方針も含まれているので静かなやりがいをもって取り組んでいます。
      被服費は雑費に含まれているとお考えください。体型管理をきちんとし、良いものを長く着るというのが夫婦共通のスタンスとなっています。

      削除
  12. 使っている証券会社はどちらですか?海外証券ですか?

    返信削除
  13. もし宜しければ今までの投資の失敗談を御願い致します。

    返信削除
    返信
    1. あらゆる人と同じように失敗は沢山していますが、もっとも印象に残っているのは石油メジャーのBPへの投資です。私は2010年のメキシコ湾原油流出事故が発生した1週間後、まだ深海の油井から原油が流出し続けている最中にBP株を購入しました。エクソン・バルディーズ号の事故を超えて史上最悪の流出事故になるであろうことはその時点で明らかでしたが、私はBPのB/Sと過去のキャッシュ・フローを見て、例え何兆円の損害が発生しても同社が倒れることはないことを確信し、力強く購入に踏み切ったのです。

      結果として私の確信は当たっていましたが、購入のタイミングがあまりにも早すぎた。50ドルで購入した株は連日の陰鬱なニュースで一時半分まで下落し、しかも数年の間40ドル前後を行ったり来たりしていました。私が売却したのは2013年後半で、その間の配当込でようやく損益がトントンという有様です。当時としては随分多くの資金が3年もの間塩漬けになっていたわけです。

      ただ、事故に関するニュースを毎日大量に読み続けたので、私の英語力は飛躍的に上昇したという思わぬ収穫もありました。勉強代込ではトータルで大きな利益を得たのかもしれませんね。

      削除
  14. 資産運用が火種となって家庭内不和を生じたりしたことはありますか?

    返信削除
    返信
    1. ありません。私の資産運用に対する妻の信頼は(洗脳の甲斐あって)厚いようです。

      削除
  15. ミネソタマイニング2016年11月24日 8:21

    今までで一番儲かった投資と何倍(○バガー)になったかを教えていただければ幸いです。

    だいたい何歳ぐらいでいわゆる億り人になるビジョンを描いておられますか?

    返信削除
    返信
    1. テンポスバスターズとアルトリア(MO)で、両方とも主力で持っていた時に2.5倍くらいになった(MOは為替益込み)と記憶してます。売却後、両社ともさらに上がってしまいましたが。
      私は普段、鞘を取ることをあまり意識していないというか、短期間に急騰して数倍になってしまうと目先の割高さから持っていられなくなるので、テンバガーとやらは生涯縁がないかもしれません。

      1億円到達の時期について、予想では45歳前後になるというシミュレーションです。多少は前後すると思いますが、生きてさえいれば40代にそうなることは間違いないと思います。

      削除
  16. もちろんウェイトの置き方にもよりますが、適切な分散投資には何銘柄ぐらいが妥当だと考えていますでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. 私はその問いに対する適切な回答を持ち合わせていないため、以下は理屈抜きの感覚であることをまずは念頭においていただければと思います。

      その上で回答しますと、分散投資など手数料さえ気を付ければ何銘柄あってもいいんじゃないでしょうか。
      良く20銘柄以上は分散効果が薄まるので無意味との意見を目にしますが、企業規模、セクター、財務施策、バリュエーションなどを考慮に入れると20銘柄以上になることは十分あるでしょう。では、分散しすぎるとリターンが落ちるという言説についてはどう考えるか。
      そもそも銘柄を絞ればリターンが上がると考える根拠はどこにあるのでしょうか。それは調査に時間をかけるほど将来予測の精度が上がり、リターンの源泉となると言っていることと同義です。
      私が答えを持っていないのはまさにこの部分ですね。果たして銘柄分析に費やした時間の長さはリターンに直結するのか。
      「ある」と答えられるケースを私自身何度か実感したことがあります。ただ、それが錯覚でないことを証明することは困難です。人は自分の直感通りに物事が進むと、得てして直感が正しかったと無批判に信じてしまう傾向があると思います。
      集中投資や分散投資の功罪については色々な方の意見を目にしましたが、私と同様、単なる主観であったり、自分や他人のたまたまかもしれない成功体験を一般化したものであったり、何も考えていなかったり、偉い人が言ったことを反復しているだけだったりと、あまり有用なものはありませんでした。

      話が長くなってしまいましたね。結論を言うと「私は」20銘柄程度までの分散に留めておこうと思っています(今までの話はなんだったのか)
      なぜなら私は株式投資を通じてその企業と業界を勉強してもいるわけで、興味の限界がその程度だからです。なんというか、リターンとかそういう次元の判断基準じゃないので、やっぱり私にこの話題を語る資格はなさそうな気がしてきました。
      ぜひ皆様の意見を聞いてみたいです。

      削除
    2. とても熱のこもったありがたいコメントを誤操作で削除してしまったため、ここに内容を再掲させていただきます。ユーリさん、申し訳ありません。
      ご回答は後ほどさせていただきます。


      投稿者 ユーリ

      はじめまして。素晴らしいブログですね、投資ブログで初めて過去記事も全部読もうと思いました。

      上記、何銘柄ぐらいが妥当か問題ですが、僭越ながら私見を書きます。前提として、株の現物ロングのみです。保有期間に制限はなく、売るときは売ります。余談ですが、採用している投資法も尊敬する投資家もなしです。

      買いたい銘柄を買うだけ:
       自己流の基準を満たすものだけ買うようにすると「結果」として買う銘柄数も決まります。例えば30銘柄買うことを目的にするのではなく、結果として例えば5銘柄や30銘柄となるものと考えています。では、買いたい銘柄が1つしかない場合は?となりますが、その場合はキャッシュポジを大きくキープします。キャッシュポジのリスクを考えると買いたい銘柄(株価水準を含めて合格のもの)が常に数銘柄あるのが理想的だなーと思います。

      銘柄数と期待リターンは無関係です。保有銘柄数Nのときに、任意の銘柄をひとつ追加購入(銘柄数はN + 1)しても期待リターンは上がるとも下がるとも言えません。ボラは小さくなる可能性もありますが、ボラについても確定的ではありません。
       調査時間説は、候補を調べる全体の時間は期待リターンと関係があるかもしれません。これは保有銘柄数とは別です。5銘柄だけ長時間調べてもおそらく期待リターンは上がりません。対して、1000銘柄調べて5銘柄を買えばリターンが大きいかもしれませんね、ただし1000銘柄調べて30銘柄買う場合と大差ないかもしれません。

      新たな銘柄を買うのは全体の期待リターンが大きくなると判断した場合のみで、現保有銘柄の方が明らかに良い場合は買い足します。これは設備投資等と配当・自社株買いの関係と似ているかもしれません。

       以上です(異なる意見や反論も歓迎です)。

      削除
    3. 先ずはブログについてのお褒めの言葉に対しお礼申し上げます。アクセス数の伸びは亀のように遅いので、こういう反応をいただくと、きちんと読んでくださる方はいるんだなと実感でき、更新の励みになります。

      さて、採用している投資手法や尊敬する投資家がいないという点からして妙な親近感を覚えますが、銘柄分散に対するご意見についても全くと言っていいほど異論ありません。
      難しいのは「自分の基準」をどこまで明確に言語化・数値化でき、さらにその基準を適用することによるリターンへの貢献具合をどこまで確信できるかということですね。単純明快な基準を設ければ境界線ははっきりする一方、スクリーニングに残る銘柄は多様性を欠いてしまいそうです。
      米国企業は素晴らしい銘柄が沢山あるので、基準があってないような私なんかは調査を進めると際限なく買ってしまいたくなります。さらに厄介なのは、リターン向上やボラティリティ低下のためという通常の理由に加え、「保有すると面白そう」という理由まで紛れ込んできてしまうことです。
      投資手法としては分裂気味ですが、もしこのブログが面白いのだとするなら、そういう無意味な寄り道好きの性格が貢献しているのではないかと考えています。

      削除
    4. 今後も無理のない範囲で更新して頂けるとありがたいです。寄り道といいますか話題や切り口の多様さは面白いです。いや、寄り道ではなく、高速道路ですよ。高速道路はあえてくねくね曲がっていますし。

      確かに、基準適用によるリターンへの貢献具合を信じられるかは難しい問題だと思います。信じられる理由で買えば結果を受け入れやすく心が平穏かもしれない、くらいに考えていました。

      私は2段階スクリーニングで、気になるリストと購入候補を分けてメモしています。
       気になるリストでは網を広めにかけており、基準はあまり明確ではないですね。株主を馬鹿にせず、強みがあるようだ、くらいで合格です。現在、26銘柄をリストアップ中です。サッカーやバスケのベンチ入りメンバーみたいな感じです。調査を進める度に、ベンチも増設していくと思います。
       一方、購入候補では明確に言語化して、実際に購入理由をメモしています。これは売るための準備です。この段階で数値を理由にしておくと、売り判断の心理的葛藤が小さい気がしています。PER等の指標は銘柄によって幅があり、それほど統一性や厳密性はありませんね。リターンを信じられるゾーンに入った銘柄は、トレード的に安く買うゲームをしています。指値で遊ぶことが楽しいので、買い注文を入れて「下がれ、下がれ」とやっています。

      この機会にコメントを書いてみて、私自身、振り返りと整理ができました。ありがとうございます。
      年率6%を目標に運用していきます。シンプルな基準や保有銘柄への信仰よりも、自分のポートフォリオを批判にさらしていきます。

      削除
  17. キャピタルゲインよりもインカムゲイン重視なんですか?

    返信削除
    返信
    1. インカムゲインとキャピタルゲインは本質的に同じものだと思っているので厳密に区分していませんし、どちらを重視しているというようなこともありません。詳しくは次の記事をご参照ください。
      https://prenom80.blogspot.jp/2015/04/blog-post_9.html

      ただ、成長株と成熟株は程よいバランスでポートフォリオに散りばめたいなと思っているので、結果としてインカムメインの銘柄と値上がり益狙いの銘柄を意識しながら分散していることになるかもしれません。特に成熟株は高株主還元でなければ投資対象として論外なので、配当利回りが高くなりがちです。

      削除
  18. 永久保有と決めている銘柄はありますか?

    返信削除
    返信
    1. 決めている銘柄はありません。ただ、長い付き合いになるだろうなという銘柄は購入時に決まっています。米国株の大半はそうですね。

      削除
  19. 日本人の米国株長期投資家の武器の一つとして、アホールド戦略(できれば死ぬまで売らない事によるキャピタルゲイン課税繰り延べ)がありますが、プレノン師が比較的銘柄の入れ換えが多い(儲かったら結構躊躇なく売る)のは何か理由がありますか?

    課税の繰り延べの有効性はあまり無いと認識しているという事でしょうか?

    疑っているわけではありませんが、源泉徴収口座以外(SBIで特定口座導入前の一般口座の米国株など)の売買益は、確定申告して税金はちゃんと払っていますよね?

    返信削除
    返信
    1. お互い常識をわきまえているはずの大人なので、最低限の礼節を持って気持ちよくコミュニケーションしたいですね。

      削除
  20. いつもブログの更新を楽しみにしております。
    以前ツイッターで弟さんの資産を1000万円ほど運用されていると呟かれておりましたが、どのような手法で運用されているのでしょうか?
    よろしければ、投資先や一括買いなのかドルコスト買いなのかなど教えて頂けると嬉しいです。

    返信削除
    返信
    1. 運用といっても大したものじゃなく、数年前に一括で買ったのを放ったらかしにしてるだけです。GOOGL,IBM,V,DISなど、ほぼ私のポートフォリオのコピーなので銘柄チェックの手間も省けますし。

      削除
    2. 教えて頂きありがとうございます。
      個別の銘柄で運用されているのですね。てっきり、SPYなどを選ばれているのかと思っておりました。
      プレノンさんのようなマネーリテラシーの高い方に直接運用して貰えるなんて羨ましい限りです。

      削除
  21. 金利平価、購買力平価等、為替はいくつか説がありますが、為替リスクはどのようにお考えでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. 短期では政治イベントと金利平価、中期では国家間の景気動向、長期では購買力平価で為替が動くと考えています。
      為替リスクについて、短中期の動向はドルコスト平均法によるドル転でヘッジし、長期では株式の名目価格にヘッジ機能がビルトインされているというスタンスをとっています。要するに、長期投資において為替リスクは存在しないに等しいという割り切りですね。
      詳しくは下記の記事をご覧いただければと思います。

      ビルトイン為替ヘッジ
      https://prenom80.blogspot.jp/2015/07/blog-post_75.html?m=1

      削除
  22. 投資する上で好みのセクターはありますか?

    返信削除
    返信
    1. フリーキャッシュフローが潤沢に出てそれを株主還元に回してくれる企業が好きです。だからテクノロジーでもヘルスケアでもフランチャイズでもタバコでも、事業そのものへのこだわりはそれほど強くありません。知らず知らずのうちに特定セクターに偏りすぎないよう注意するくらいです。

      削除
  23. DIS株主でもあるプレノン師が浦安市(新浦安?)に住んでいるのは、ディズニーファンだからですか?

    返信削除
    返信
    1. 住居は会社への通勤時間と賃料のバランスを考えているだけで、特にディズニーファンというわけではありません。一駅違うだけで、東京都と千葉県では賃料相場が1割近く違ってきますからね。

      ところで映画狂としての私は、大手スタジオではディズニーよりワーナーの方が好きです。ルーカスフィルムやピクサー、マーベルなどの強力なコンテンツを有するディズニーは一見すると無敵にも思えますが、監督をはじめとする作りの手の才能を引き出すというより、組織の総合力としていかに優れたコンテンツを生み出すかということに注力している感じを受けます。特定の才能に依存しないこのスタイルは映画特有のギャンブル性を抑えられますが、組織に組み込まれた製作方針は一朝一夕に転換できないため、時代の風潮が変わればどこか牧歌的なディズニースタジオの作品群が受け入れられなくなる可能性もあると見ています。冷戦時代はディズニー映画の雰囲気が時代の空気にそぐわず、長らく苦戦していました。

      削除
  24. こんにちは。
    プレノンさんはご自身の中で「これだけの現金(例えば、生活費の3ヶ月分)は何があっても残しておこう」という生活防衛資金の基準はありますか?
    また想定外の支出があった場合の資金調達についてルールを決めておられますか?

    返信削除
    返信
    1. 現在は生活口座に常時最低60万円は確保するようにしていますが、これはかなりユルユルの運用です。

      少し前のご質問への回答にもありますが、平常運転時における我が家計支出は、息子二人の教育資金がほとんどかからない時期ということもあってせいぜい15万円程度であり、月次ベースのプライマリーバランスは大幅な黒字を確保しています。

      したがって月末の給与入金をあてにすれば、生活口座には20万円もあれば、車購入、出産、大学入学金、一家での海外旅行を除けば、株式を売却して資金を捻出することなくあらゆる臨時支出に対応できると考えています。

      ただ、あまりカツカツな運用をしても得られるものも少ないので、今くらいの水準が心地いいですね。

      削除
    2. 回答していただきありがとうございます。
      私自身、生活防衛資金やキャッシュポジションについて悩んでいたのでとても参考になりました。

      削除
  25. プレノン師はNISA口座を利用されていますか?

    返信削除
    返信
    1. してます。しない理由もありませんし。

      削除
  26. 現在の運用方法は個別株の現物ロングのみでしょうか?
    プレノン師が過去には信用やショートもやっていてやめたとのことでしたら、その理由をお聞かせください。
    資産形成において、信用取引やショート(指数も含む)、レバレッジの必要性や有効性について見解をおながいします。

    返信削除
    返信
    1. もうずっと現物ロングのみです。
      株式投資に対してレバレッジをかけることには非常に魅力を感じるのですが、信用取引は強制決済があるので、かなり安全と思われる銘柄選択をしても、システミックリスクの可能性なども考慮すると精神的な負荷が大きそうで、少なくとも私の投資方法としては今後も検討の俎上に上がることはないと思います。

      もしレバレッジをかけるのであれば、親族からの借入ですね。金融危機クラスの暴落があるような場合、借入期間3-4年、金利2%くらいで両親もしくは弟に借用書を発行しようかと妄想をしたことがあります。多分、応じてくれるはずです。これは妄想とはいえ、実際にそういうチャンスが訪れたら実行に移すでしょう。

      もう一つの妄想は、バフェット方式のレバレッジです。一つの会社を支配できるくらいの資金が出来たら、時価総額に比べて手元流動性の大きい企業を買収しその資金で運用を行う、とか。まあ、こちらは本当に完全な妄想です。
      いずれにせよ、私にとってのレバレッジは「低コスト」かつ「不本意なタイミングで売却しなくて済む」方法が必須要件ですね。相場師の真似事は逆立ちしたって出来そうにありません。

      削除
  27. 最近ダウが強いですが、ポートフォリオとしてのダウ平均はどのように考えてますでしょうか?野暮な質問ですみません。

    返信削除
    返信
    1. ご質問中の”ダウ平均”とは、米国株全体という意味ではなく、S&P500やナスダックと比較したダウ工業株30種という意味と理解してご回答いたします。
      確かに大統領選後は他の指数に比べてダウ平均の調子がいいですね。巷ではトランプ次期大統領の政策はオールド・エコノミー企業に有利に働くという評判ですが、私は単なる株価の揺り戻しなんじゃないかと思っています。割と長い間、ダウ平均はナスダックは言うに及ばず、S&P500にも劣後してきていましたから。
      どれだけ旬を過ぎた企業群で構成されていようとも、常に他の指数を下回り続ける株価指標というのは市場が効率的である限りあり得ないので、いつか必ず反動が来ます。大統領選がきっかけだったとは思いますが、ダウ平均にとって今はその反動の時期なんじゃないかと。とすると、政策がどうあれダウのアウトパフォームはしばらく継続する可能性も高そうです。まあ所詮30銘柄の単純平均株価指数なので、そこに深い意味を見出しすぎると本質を見失ってしまう気がします。個人的に気になるのはヘルスケア株の今後の動向ですね。

      削除
  28. 効率的市場仮説はどこまでが正しいと思いますか?

    返信削除
    返信
    1. 難しいですよね。正しい or 正しくないという二択でもない気がしてますし。
      あえて具体的に表現してみると、過去の公開情報に加え、新たに公開された情報が瞬時に株価に織り込まれるセミストロング型が最も私の信じる感覚に近いです。さらに別の言い方で具体的に表現すると、10年スパンでは市場はほとんど効率的に動き、短期でも株価はプラスマイナス50%のレンジに収まる程度には効率的じゃないかと。なんだそりゃって感じですが。勤務先で管理会計マンとして日々インサイダー情報に触れまくっている私でも、自社株への投資で市場に圧勝できる自信はあまりないですから、結構市場は効率的なんじゃないでしょうか。

      そして、どこかで効率的市場というフィクションに畏敬を持っている投資家からしか深みは生まれないんじゃないかと思いますね。深みってなんだとは聞かないでください。表情に現れる類のアレです。

      [参考記事]
      効率的市場仮説から出発する
      https://prenom80.blogspot.jp/2016/08/blog-post_14.html?m=1

      削除
  29. 恐怖指数はいつも確認していますか?

    返信削除
    返信
    1. 私は全然見てないですね。恐怖指数って言っても、ボラティリティ高くなれば上がるので、過度な楽観相場でも上昇する指数ですし、ボラティリティなんて株価指数見てればわかりますし。
      有効活用できそうな手段があれば私がぜひお聞きしたいくらいです。

      削除
  30. 購入を決定した銘柄の買い注文を入れるときにテクニカル系の指標はチェックしますか?

    返信削除
    返信
    1. テクニカル分析の勉強は全く手をつけたことがないものの、チャートの形は購入前にまじまじと見てますよ。経験則から、確かにそれは無駄な作業じゃない気がします。
      一方、基本的に逆張り派なので短期的な含み損懸念を気にせず、テクニカル派的にはあり得ないような形のチャートで買い向かうこともあります。フィーリングですね、フィーリング...
      興味がないものに対してはどうしても真剣に取り組む気になれず困ったものです。

      削除
  31. 本当に適正な株価というのは存在するものなのでしょうか?個人的見解をお聞かせ願えましたら幸いでございます。

    返信削除
    返信
    1. 適正株価って、唯一絶対の「あるべき株価」という意味でしょうか。
      だとしたら、間違いなく存在しないです。百歩譲って登場人物が一人だとしたらありうるかもしれませんが、市場には時間の価値やリスク性向の大きく異なる参加者が入り乱れているので、仮に将来キャッシュフローを全員が100%の精度で予測できたとしても、絶対的な適正株価は存在し得ません。

      削除
  32. 市場平均というのは手強い存在だと思いますか?

    返信削除
    返信
    1. 企業の業績を予想するだけでなく、その業績期待がどの程度株価に織り込まれているかまで判断できて偶然以上の確率で市場を上回れることから考えても容易いことでないのは明らかだと思いますし、多くのデータがそれを証明しています。

      ところで「手強い」というからには市場に打ち勝とうとする意思を感じますが、私にとって市場平均は打ち勝つべき競争相手ではなく、自分の行っていることがどういう結果をもたらしているのか、また今後どういうスタンスを採るべきかを適宜確認するための存在です。
      逆張り狙いで下落中の銘柄を仕込んでいる時などはむしろナンピンの結果として市場平均を下回るでしょうからその結果を見てふむふむと納得するでしょうし、特別な材料もないのに市場平均を上回っていたらポートフォリオの割高感を警戒して売却準備を進めたりと、そんな具合です。
      そしてベンチマークに対して成績評価をされて雇用が脅かされるわけでもない我々個人投資家にとって、「平均」や「中央値」を上回ることや下回ることにどのような意味があるのか。単に楽しみ勉強しながらプラスリターンを着実に積み重ねていけばそれでいいのではないか。こんなことを漫然と考えています。

      削除
  33. 投資スタンスが順張りよりも逆張り寄りなのはどのような理由からでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. 含み損状態の方が気持ちがいいからです。本当に、それだけです。

      削除
  34. 素人の質問で大変恐縮なんですけれども、何故フリーキャッシュフローが重要なんでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. フリーキャッシュフローが重要なのは、損益計算書の純利益が重要であるということとほとんど同じ意味です。
      短期では売り上げの急増による棚卸資産や設備投資の増加で、利益が出ているにもかかわらずフリーキャッシュフローがマイナスになることが良くありますが、長期では利益と(フリー)キャッシュフローは一致します。

      その上で、損益計算書に比べてフリーキャッシュフローに敢えて注目すべき理由としては、その会社がどうやってお金を稼いでいるのか、損益計算書以上に内実が見えることが多いということが挙げられるかと思います。
      営業キャッシュフローにおいて利益と償却費のバランスはどうか。さらに償却費と設備投資のバランスはどうか。これを確認することで、その会社が事業運営にどの程度資金を必要とする体質なのかがわかります。私の理想は、償却費も投資も少なく、フリーキャッシュフローの大半を"利益"で稼ぐ企業です。そしてそれが財務キャッシュフローにおいて適切に株主還元されているか。まずはこういう流れで数値を追いかけます。

      削除
    2. 関連記事をUPしましたので貼り付けておきます。

      キャッシュフローのどこに注目すべきか
      https://prenom80.blogspot.jp/2017/01/blog-post_9.html?m=1

      削除
  35. 確定拠出年金は利用してますか?

    返信削除
    返信
    1. 勤務先は確定給付年金のみですので、2017年から加入可能となる個人型DC(iDeCo)には手を出そうとこの前まで思ってたんですが、掛け金限度額があまりにも少ないため、利用しないことに決めたところです。口座が分散してると気が散りますし、インデックスは面白くないですからね。

      削除
  36. 投資とは関係ありませんが、仮にプレノン氏がスタッフレベルの経理職員を採用することになった場合、最低限求める知識や技術といったものはありますか?

    返信削除
    返信
    1. 単なる事務作業員なら大原とかの会計専門学校卒にします。

      大学の新卒採用なら、専攻が会計か否かは一切考慮に入れません。ペーパーテスト(SPIとかです)の点が高いこと。勤勉なこと。会計知識はそれらが備わっていればいくらでも付いてきます。

      経験者採用なら知識だけでなくセンスが欲しい。すなわち息を吸うように会計を使いこなせること。これは会計士にも出来ていない人が多く、単に知識が豊富であればいいってわけじゃありません。あらゆる経済取引を即座に財務三表に落とし込めて、将来シミュレーションまで出来ちゃうようなイメージ。こういう能力は論述問題を用意して解かせないと判別できないと思いますが。

      ご質問は「最低限」求める知識や技術ということでしたが、実際採用するとなるとこんな感じで高望みしちゃいそうです。本当に最低限なら、経理知識も経験も必要なく、新卒採用条件に挙げた要素を重視します。

      削除
  37. 今までに読んだ投資や財務、会計関係の本で良かったと思うものをお教え頂けますでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. 投資本は個人投資家の間で必読書とされているいくつかを読みましたが、どれもピンときませんでした。しかし、ウォーレン・バフェットによるバークシャー・ハサウェイの年次報告書だけは毎回楽しみに読んでいます。内容もさることながら、バフェットには文才が備わっているので純粋に読み物として面白いです。

      財務・会計関係は実務書や資格テキスト中心にやってきたのでオススメというのが思い浮かびませんが、税務研究会が発行している「週間 経営財務」はあらゆるジャンルの中で最も楽しみにしている定期刊行物です。会社の回覧で回ってくるのを読んでるだけですが。

      削除
  38. 頭悪いから簡単に教えてほしいですが
    バフェット指標の株式の時価総額=名目GDPと
    ピケティの資本収益率>経済成長率って矛盾してないのですか?
    自社株買いと配当再投資で自分の持ち分の割合が増えるから時価総額が増えなくても自分の資産は増えるということで
    それが理由ですか?自分の持ち分が増えるってことは資産の保有者がどんどん少なくなっていって最後は一人で全部保有するけど合っていますか?自分自身で理解できない言葉をつかって質問していますが触れないでください。私ではわからないです

    返信削除
    返信
    1. 名目GDP成長率と時価総額増加率が一致するというバフェット指標のお話ですね。

      まず理論上、ピケティのr>gとは矛盾していません。rは時価総額が増えなくても配当や自社株買いによるEPS成長で確保できるからです。資本収益率であるrを司っているのは成長率ではなく人々の期待値ですから。

      次にバフェット指標の妥当性に関する私の見解ですが、これは現代のアメリカ企業にあってはナンセンスだと思います。なぜなら時価総額の多くを占める大企業は米国外でも多くを稼いでおり、時価総額増加率は必ずしも米国GDPとリンクしないはずだからです。

      最後のご質問。自社株買いをしまくったら最終的に株主は自分一人になるのではないかについて。理論上はそうなり得ます。が、自社株買いで株価が上がったら株式分割もして新たな株主が流入してくるでしょうし、じっさいには現実的な仮定じゃなさそうです。

      削除
    2. ありがとうございます
      すいません バフェット指標の正確なものはGDPじゃなくてGNPでした。値が近いから代替してるとか 
      米国外で稼いでいる米国企業も含まれるようでこのGNPではバフェット指標の妥当性はクリアできそうな気がしますがどうですか?
      低金利が続けばバフェット指標で割高を示しても割高とはいえずとあり、万能だと思いましたがそうではないような感じがします
      5%くらいで金利が続くときの株式の割安度がわかる指標なのかと予想しました 金利が下がる余地が少ない今の時代は不利でしょうか?
      あと竹中平蔵がGDP=資本所得+労働所得で、ピケティのr>gが未来永劫ずっと続いていくとGDPに占める資本所得が限りなく100%になり労働所得は限りなく0%になる そんなことがあり得ないどこかでこのギャップは飽和する、マルサスの人口論のように単純に現在のトレンドを延長して考えるべきではない どう思いますか?
      これだけ聞いたらおわりですお願いします

      削除
    3. >バフェット指標の正確なものはGDPじゃなくてGNPでした。
      そうなのですか。日本語や英語の記事を漁っても、目についたものはどれもGDPを使用していたのですが、仮にオリジナルの指標がGNPを使っていたのであれば国外所得もカウントできますので、「名目GNP成長率≒時価総額増加率」は理論上、妥当な気がします。

      そしてバフェット指数に照らせば現在の米国株は割高ではないかという懸念についてですが、ご指摘の通り、バフェット指数が考案された時代と比べてかなりの低金利であることはその懸念の一部を払拭してくれると考えています。低金利は将来キャッシュフローの割引率を引き下げることに貢献し、割引率の低下は株価上昇に繋がるからです。
      今は徐々に金利が上昇する局面に突入していますから、株価にとっては厳しいことは間違いないと思いますが、企業収益の増加率が割引率上昇を上回ってくれれば株価は下落せずに済みますね。見どころです。

      最後に竹中氏の説についてです。一つ反論可能であるとするなら、資本収益率の原資は時価総額増加だけでなく株主還元によっても可能です。株主還元は財が企業から投資家へ移動するだけなので、GDPにとっては中立なのではないでしょうか。つまりr>gが継続しても、GDPに占める資本所得の割合が増えることはないというのが理論上は実現可能だと思います。

      削除
  39. 実際にやってみて最も効果的だと思った節約はなんでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. 民間保険へ加入しないことですね。
      実のところ、倹約家としての私のレベルは非常に平凡で、特筆すべき倹約エピソードを持っていないのです。家計支出が少ないのは倹約というより、金がかからない趣味を持っていることが最も大きく影響している気がします。

      削除
  40. お子さんの養育費はどのように考えておられますか?ある程度はやはり覚悟していますか?

    返信削除
    返信
    1. 教育費は最悪のコース(塾、私立中高、医学部)でも耐えられるようにしておきたいと思っていますが、なにぶん幼児と乳児の二人ですのでどういうコースを進むかは未知数です。

      削除
  41. 家計の管理は全部ご自分でやってるんですか?

    返信削除
    返信
    1. 固定費削減のコーディネートは適宜行なっていますが、他はそれぞれ夫婦が自分のクレジットカードで好きに使ってますから、家計の管理はしていないに等しいですね。ちょっと前にも回答しましたが、私の倹約家レベルは非常に低いです。

      削除
  42. 投資を継続しながらも夫婦円満を維持できるコツはなんでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. むしろ投資が原因で夫婦仲が悪くなるという状況が今一つ想像しがたいのですが、種銭を貯めることに意識が向かいすぎるばかりに極端な倹約生活を家族に強いてしまうとか、家族が株式投資をギャンブルに近いものだと思っている、などが原因でしょうか。だとすると、私にはどちらも当てはまらないので夫婦仲が悪くないと言えるかもしれません。
      後者に近い嘆きをたまに目にしますが、株式投資がギャンブルに見られているのではなく、その投資家自身がギャンブラーに見えるのが問題なのではないかと内心思っているのは秘密です。

      削除
  43. 自炊はしますか?赤ちゃんのごはんを作ったりしますか?

    返信削除
    返信
    1. 料理は妻にお任せしています。そのほかの家事、育児は時間と能力が許す限りにおいてやっているつもりではあります。

      削除
  44. ネットバンクは利用してますか?

    返信削除
    返信
    1. してます。しない理由もないですし。

      削除
  45. お子さんへの投資教育は何歳から行う予定ですか?もう始めてらっしゃるんでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. 投資をはじめとした金融知識は中学生あたりから徐々にというスケジュールで考えています。主題は資産運用に対する心理的抵抗を取り除き、適切なリスクを取ることの重要性を植え付けることにあります。バリュエーション理論だとかは成人後でも十分間に合いますからね。
      あとは本人たちのやる気と適正次第。能力は関係ないと思っています。

      削除
  46. 決算書をみても関心が湧きません どこがおもしろいですか

    返信削除
    返信
    1. 決算書が面白い企業と面白くない企業は確かに存在していて、もしかしたら面白くない類の企業ばかり見ているのかもしれません。もしくは企業活動の結果を数字から分析する作業が最初から好きではないという適性の問題か、会計知識の不足による可能性もあります。
      どこが面白いうかというご質問に対しては、当ブログの個別企業分析ラベルのいくつかをお読みいただければ、私がどのようにして決算書を面白がって読んでいるかもしかしたら伝わるかもしれません。ぜひ感想をお聞きしたいです。

      削除
  47. 投資先のフリーキャッシュフローを重視しているとのことですが、キャッシュコンバージョンサイクルは意識してますか?

    返信削除
    返信
    1. [キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)とは]
      運転資本回転日数と同じような意味。当然、売掛金と棚卸資産は滞留日数が短いほどよく、買掛金は長いほどいい。

      [以下、ご質問への回答]
      売上が成長途上にある企業についてはCCCが成長速度にも影響を及ぼすので気にすることもありますが、それ以外では異常に少ないか異常に多い場合を除いてほとんど意識していません。ビジネスによってもCCCは違ってきますし、CCCの短さが有利な取引条件を表しているとしても、何らかの形でそれは株価に反映されているはずなので、細かく掘り下げても得られるものは少ないと考えるからです。
      私のキャッシュフロー計算書に対する姿勢は、「どうやってキャッシュを稼いだか」より「稼いだ金をどうやって使ったか(あるいは使わなかったか)」に集中しています。

      削除
  48. エネルギー関連以外で忌避すべきと考えるセクターはありますか?シクリカルはなるべく避ける方向でしょうか?

    返信削除
    返信
    1.  医療保険のシグナ、製薬のアラガン、PBMのエクスプレス・スクリプツの3社に2割近い資金を投じている私が言うのもなんですが、ヘルスケアセクターは基本的に好きではありません。政策によって利益が左右される要素が大きく、しかも政治的に目の敵にされやすい。さらに製薬会社は政策リスクに加え、パイプラインの不確実性が高いので、門外漢には運任せの要素が出てきます。
       そのような考えがあるのにアラガンに投資しているのは、ボトックスの将来性に魅力を感じているためです。ジェネリック耐性が強く、美容用途の需要は伸び続け、政策にも影響されにくい。買収を繰り返して「普通」の製薬会社みたいな製品もたくさん持っているじゃないかという反論もあるでしょうが、そこらへんはまあ上手くやってくれるんじゃないかと適当に期待しています。
       循環株も当然苦手としています。全然読めません。特に業績回復するタイミングが。

      削除
  49. コーラは味も真似できそうだし他の企業が安売りしてきたら巻き込まれて利益も減ると思います。
    よくコーラにブランド力があるというのがわかりません。
    なぜほかの企業はコーラを安く売る商売をやらないのですか?
    安いコーラも味が違いますが同じ味でやったら脅威と思います。ホットケーキミックスとか森永を使わず安くて量も多い味もまずくないPB製品を使います。
    消費税上げた時に便乗で値上げする余裕もあり不思議ですがどうしてなのかプレノンさんは知っていますか?

    返信削除
    返信
    1. サービスや物の価格には機能とブランドの二つが含まれていて、ご質問者様は機能を重視する消費者なのではないでしょうか。
      コカ・コーラは味ではなくまさにブランドの力でここまで世界的な飲料水になっているわけで、人がブランドをはじめ、機能性以外の部分に価値を見出すのは土器に縄の文様をつけた縄文時代から見られる普遍的な感覚なのではないでしょうか。コカ・コーラは何の説明もなく棚に陳列されているだけで、誰もがそれがどんなものなのか知っている。
      商品によってブランドなどより機能が重視されるものというのは確かにあると思います。医薬品や兵器なんかがそれにあたるかもしれません。しかし一般消費財はもはや機能だけでメインストリームに躍り出ることはほとんど不可能な時代だと考えます。

      削除
  50. 順張りではなく逆張りを好むのはなんでですか?

    返信削除
    返信
    1. そのご質問、実は以前にもいただいてまして、その時は
      「含み損状態の方が気持ちがいいからです。本当に、それだけです。」
      という回答でした。今回はもう少し真面目に回答してみようと思ったのですが、やはり上記以外のものは浮かんできませんでした。

      削除
  51. 軍需関連セクターは買わない方向でしょうか?

    返信削除
    返信
    1. 非常に魅力的ですが、すでにボーイングを持っていますし、ロッキードマーチンやレイセオンはやや割高かなという風にみています。

      削除
  52. 転職歴はありますか?

    返信削除
    返信
    1. 30歳の時に転職しました。上場製造業の経理から上場製造業の経理へ華麗な転身です。前にいた上場製造業は典型的な斜陽産業で、居心地はもの凄く良かったのですが、なんというか、私はそこそこ意識高い系ですので低調な業績に我慢が出来なくなってしまったのです。転職してみてどうだったか。結果はそこそこ良かったです。深く考えて選んだわけじゃないのですが、運が良かった。他の記事でもこうしたエピソードに少し触れているので、お暇な時にお読みいただければと思います。

      "大企業の経営陣でもこんなもんだ"
      https://prenom80.blogspot.jp/2016/05/blog-post_21.html

      削除
  53. 投下した資本の価値が毀損しているにもかかわらず、含み損が心地良いというのはどういうことなのでしょうか?プロスペクト理論の逆ですよね?

    返信削除
    返信
    1. 適正株価というものは唯一絶対のものは存在しえず、上下数十パーセントの範囲で揺れ動いているものという認識に立てば、企業の本源的価値に何ら変化がなくても、株を買った瞬間に10%含み損というのも珍しくありません。この場合の含み損は果たして投下した資本が毀損している状態と言えるのか。私は否と考えています。
      購入時点の企業に対する自分の見込みが誤っていることが明らかになり、株価下落が完全に正当化されるものである場合にのみ、私の投下資本は毀損したのだと認識します。この場合の含み損は、全く心地良くありません。売却せずとも損失が事実上確定しているからです。
      それ以外であれば、私は毎月追加入金で株を買い続けていますので、含み損は以前よりさらに安値で、つまり同じ金額でより多くの株数を買えることを意味する有難いシグナルに他ならないのです。

      削除
  54. 可能であればフルインベストメントが理想と思いますか?

    返信削除
    返信
    1. こればかりは人それぞれなんじゃないでしょうか。私はほぼフルインベストの代わりに銘柄は安全域を重視しているのでトータルでは保守的な資産運用になっていると思いますが、銘柄選定はもっとアグレッシブにやりたくて、でも収入が安定しないという人はフルインベストはあまりにも危険かと。性格や外部収入の多寡、家族構成によって、理想のリスク分配は変わり得るという考えです。

      削除
  55. プレノン先生に質問があります。
    PMのように自社株式取得しすぎで自己資本マイナスの債務超過会社のROEはどうやって出せばいいのでしょうか?
    また、無理くりにでも指標を出す意味は出す意味はありますか?

    その領域まで到達した高還元企業を他社と比較をする場合はどうすればいいのか悩みます。
    稼ぐ力と株主還元具合を計るにはCF計算書だけ見とけば良いのですかね。
    よろしくお願いします。

    返信削除
    返信
    1. くうねるさんの力の入ったアパレル企業記事を拝読しました。そこでROEを比較されていたんですね。

      企業の自己資本がマイナスであったとしても、ROEの計算式は無慈悲に「当期純利益/自己資本」のままですので、PMなんかはROEがマイナス値になっちゃいますね。もちろんROEの概念がおそらく想定していなかったと思われる異常値です。くうねるさんのご質問文でも問題提起されていますが、そういう異常値ROEを算出してみても「凄いね」ということ以上の情報を得られることは非常に稀ですので、PMの場合なんかはPayout ratioやiQOSのシェア、為替中立の業績推移などに注意を払いつつ、他のたばこ会社と天秤にかける他ないような気がします。
      財務テクニックで高ROEを叩き出す会社を私は結構好きですが、そういう企業のROEほど参考にならないという何とも皮肉な事態になっています。

      削除
  56. ボラティリティに慣れるコツはなんでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. 単純に投資歴が長い方がボラティリティ耐性が強いと思いますが、他にも分散や銘柄の安全(退屈)度なども値動きに対して心を落ち着けてくれますね。どれだけ経験と理論武装を積み上げても、信用全力で集中投資している場合は永久にボラティリティの恐怖から解放されないでしょうから。

      削除
  57. IBMは買い増す予定ですか?

    返信削除
  58. Googleの記事を読ませていただきました。財務の仕事をした事のないド素人の質問で恐縮なのですが、通常の会社は、普通株式・CBを含めた社債・銀行借入で資金調達すればいいのであり、議決権のない株式を発行するというのは資金調達手段に困っている時なのではないのでしょうか?これは発行体にとっては大量に発行しても現在の議決権比率が変わらないというのがメリットなのでしょうが、これでは希薄化が進む一方ですよね?ということは株式価値の上昇が希薄化を常に上回る状態を維持せねばならないということであり、この株式発行体系(?)自体がアルファベット株固有のリスクと考えても宜しいのでしょうか?記事にケチをつけるようで不愉快でしたら大変申し訳ありません。

    返信削除
    返信
    1. 不愉快だなんてとんでもない。ご質問ありがとうございます。
      グーグルについては過去に二度ほど記事を書いているのですが、ご覧になったのはおそらくこちらの記事ですよね。
      "議決権のお値段 - グーグルの場合 -"
      https://prenom80.blogspot.jp/2017/01/blog-post_4.html

      従業員の株式報酬のために継続的に新株を発行するのはグーグルに限らず比較的多くの会社が行なっています。オラクル、マイクロソフト、アップル、フェイスブックなどのシリコンバレー企業は言うに及ばず、コカコーラのような伝統的な企業も。もちろん、新株は資金調達のためではなく、純粋に報酬として発行されています。株主にとってみれば確かに一株利益の希薄化を招きますが、現金支給の代わりの新株発行と考えれば、EPSにとってはニュートラルという考えもできるかなと思います。
      というわけで、株式報酬による希薄化はアルファベット固有のリスクとは言えないと考えますが、上に挙げた他の企業が新株発行以上の自社株買いを行なってトータルの希薄化を防いでいるのに対し、アルファベットはそうではないというところに違いがあります。なので、ご指摘の通り利益増加が希薄化の速度を常に上回っていない限り株式価値は毀損することになりますね。当社はまだ元気に成長しているのでその心配は必要なさそうですが。

      削除
  59. 注文するときは成行ですか?指値ですか?

    返信削除
  60. 今後既存の銀行、保険やV.MAはどこまでフィンテックの猛追を受けると考えますか?

    返信削除
    返信
    1. フィンテックと既存勢力については前々から記事にしたいと思っていましたので、次回の投稿でご質問に対する回答という形式でアップさせていただきます。しばしお待ちください。

      削除
    2. こちらに投稿をアップしました。

      フィンテックが既存の金融機関に及ぼす影響
      https://prenom80.blogspot.jp/2017/05/blog-post_20.html?m=1

      削除
  61. 人によって異なる様ですが、NISA口座の運用はどのようにしていますか?こういう目的でもってこの銘柄を入れているというのがもしあればご教授頂けますでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. 最初の頃は節税による複利効果を最大限活用すべく、NISAではGOOGLなどの無配株を中心に買っていたのですが、最近は運用が適当になってきて、配当株が増えてきています。新年度でNISA枠があてがわれたら、速やかにその枠を埋めるということを意識した結果、雑多な銘柄群になってます。

      削除
  62. プレノンさんおひさしうございます。
    ひょっとしたらご存知でしたらと思いお聞きしますが、
    アメリカの製薬業界のアップシャースミス社って詳しくご存知ですか?
    この会社をもうちょっと知りたいと考えてます。

    隠してもバレそうなので、言いますと沢井製薬関連です。
    沢井が出してる情報はその数字のどの程度信用していいものか?ってところで考えあぐねえます。

    返信削除
    返信
    1. アップシャースミスというのは全然知らなかったので調べてみても、非上場ですし、企業サイト(http://www.upsher-smith.com/)もとても簡素で一切の業績数値が記載されていませんでした。

      とはいえ、せっかくですので知り得た情報から無理やり沢井の戦略や買収価格が妥当なのかアプローチを試みます。


      まず、沢井製薬はアップシャーを$1,050milで買収することが決まっています。アップシャーの直近年度の売上高は報道によれば$390mil。買収価格は売上の2.7倍ということになります。
      では、ジェネリック専業の他の企業のバリュエーションはどうなっているか確認してみると、

      テバ(TEVA)
      売上:21.9B 時価:30.8B 時価/売上:1.4倍

      マイラン(MYL)
      売上:11.1B 時価:30.0B 時価/売上:2.7倍

      となってます。マイランの倍率が高いのはエピペンという好採算品種があるためかもしれませんが、両者の倍率があまりに違いすぎて、時価売上倍率でもって妥当性を判断するのは難しそうです。ジェネリックメーカーならパイプラインの価値を無視できるので良い方法だと思ったのですが、上手くいかないもんです。

      次に過去事例を見てみました。アップシャーは2012年にイギリスのProximagenに$555milで買収されています。その直前期である2011年度のアップシャーの売上は$451milでした。つまり、過去に買収された際の時価売上倍率は1.2倍に過ぎなかった。5年前と今とでは製品構成やコスト構造が異なっていて利益水準が著しく向上している可能性も否定できませんが、どうも沢井の時価売上倍率2.7倍という対価は法外な気もしてきます。

      まあ、FDA対応のノウハウ獲得も買収の決め手になったのでしょうから、上手くいけば今後、米国進出がトントン拍子に進んで相当大きなシナジーが出てくる、という絵も描けるのかもしれません。私は何となく高値掴みの気がしていますが。

      削除
    2. ありがとうございます。
      非上場企業だとやはり情報少なくて判断難しそうですね。
      事実上以下くらいしか情報がないようですね
      http://kabutan.jp/disclosures/pdf/20170420/140120170406436211/

      自分がこれで注目したのは営業利益の規模及びそれがかなりの過少資産による高ROE高ROAであるところなんですね。
      事業分離も伴ってそうなのでまたややこしいところですが、201~150万USドルの純利益(営業利益との差は税制の違いですかね?)が永続するなら十分それだけで大きな見返りがありそうだと考えたところですが・・なかなか楽観的見通しすぎる可能性もありますね。(営業CFが是非とも知りたいところですが沢井に聞いたけど非開示として教えてくれませんでしたw)

      高値づかみとなってる可能師も見て注視していこうと思います。

      削除
    3. アップシャー社の足元の利益水準は高いですね。買収発表時の資料を見落としていました。この利益水準が継続するならたしかにシナジーなしで妥当な買い物だと思います。
      過小資本による高資本利益率は向こうの企業では割とよく見る現象で、キャッシュフローさえ盤石なら自己資本比率など眼中にないという会社が結構あります。

      削除
    4. そこの数字はいいんですよね。で、その数字が続くのだろうか?となってプレノンさんならなにか知見をお持ちかもしれないとお尋ねしたに戻るわけですが、数字が揃わなければ誰にも確かなことはいえなさそうですね。
      ありがとうございました。
      というわけで操作された数字はなく今後もこの順調さを維持してくれることをお祈りすることにします。

      削除
  63. アップル株を検討した事はありますか?

    返信削除
    返信
    1. 過去に持っていましたし、記事にしたこともあります。念のため申し添えますとバークシャーがアップルを購入する以前のことです。

      今、アップル株が面白い
      https://prenom80.blogspot.jp/2016/01/blog-post_30.html?m=1

      ここまで書いておきながら本格上昇の前に売ってしまっているという失敗事例として記憶されるべき事案かもしれません。
      今から同社株を買うのはそこまで魅力的に思えないので、再び失望感が蔓延する日を待つことにします。

      削除
  64. 小型株はラッセル2000のETFで投資しておられた様ですが、基本は大型株に投資していく御予定ですか?

    返信削除
    返信
    1. 今でも小型株には興味があり続けていますが、かといってETFはあまりにもつまらなさ過ぎて個別株だけに舞い戻ってきました。米国小型個別株は、さすがにハードルが高いなと思うので、日本株で小型株投資やってます。最近はそこが調子いいですね。

      削除
  65. 通信株を検討した事はありますか?

    返信削除
    返信
    1. ベライゾン、ドコモ、NTTを持っていたことがあります。特に理由なく売ったきり、再参入していませんね。今買うならNTTかな。VZやTはメディアを垂直統合しようと動いていて、それはそれで面白いけど、退屈な配当株には退屈な事業を継続してもらいたいというワガママな気持ちがありますので。

      削除
  66. 債券はともかく、株式投資において最大限の複利効果を働かせる為にはどのような手法が有効と考えますでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. 手法というより、複利効果を台無しにする企業に投資しないということが重要だと思います。具体的には還元も事業再投資もしないキャッシュリッチ企業を避けさえすれば、長い目で見れば複利効果は投資家の手元にやってくるはずです。

      削除
  67. DCF法はどこまで役に立つとお考えでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. 一年先さえもはっきりと見えないのに永続的な将来キャッシュフローを見積もらなければ適正株価を導き出せないという点で実際には使い物になりませんが、その考え方は非常に重要で、あらゆる投資家は前提さえ提示されれば当たり前のように計算できなければならないと思います。
      「NOPAT+償却費-設備投資+運転資本増減」による簡易キャッシュフロー計算で会計の基礎が、割引率であるWACCから資本コストの概念と金銭の時間価値が、永久成長率がターミナルバリューに与える影響の大きさがそれぞれ学べますからね。

      削除
  68. 昨今ハイテクにだいぶ資金が移動しているようですが、今後投資妙味がありそうだと考えている分野はありますか?

    返信削除
    返信
    1. ハイテクへの流れは株式市場だけのブームじゃないので、しばらくハイテク関連はこの世の春が続くと思います。クラウド、AIは確実として、その周辺産業も注目しています(私が投資するという意味ではない)
      具体的には光ファイバーのコーニング、古河電工や、光コネクタのアンフェノールとか。

      逆張り派としてはヘルスケアや小売り関連など今不人気の業種に惹かれますが、お鉢が回ってくるのは数年先になるかもしれませんね。

      削除
  69. 鉄道や公益セクターへの投資は考えていますか?
    多額の設備投資を必要とする業種はあまり好みではないでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. 輸送株については、1年半前くらいに米国鉄道株が売られまくっていた時に興味を惹かれ、ユニオン・パシフィックとCSXの決算書を見たところ、収益に占める石炭輸送の割合が高いというところが気になり、何となくスルーした過去があります。「いまどき石炭頼りなのにPERが15倍もするんなら、他に良い銘柄があるんじゃないかな」と思ってしまったんですね。
      電力株も株価さえ魅力的ならいつだって検討の余地ありです。

      輸送株、電力株とも確かに大規模な設備投資が必要ですが、キャッシュフローが読みやすいので、その投資が完全に失敗に終わるリスクは非常に低い。ですから、そういうビジネスにとって投資の大きさ自体はほとんど気になりません。

      削除
  70. 保有銘柄数の上限は決めていらっしゃいますか?

    返信削除
    返信
    1. 当面は20銘柄くらいかなという感じです。リスク分散というより同時に興味を持ち続けられる限界がその程度の銘柄数になるためです。退職してもっと暇になれば、銘柄数が増えるかもしれません。

      削除
  71. ダウの犬的な投資アプローチは今も有効と考えますか?

    返信削除
    返信
    1. 配当利回りで機械的にスクリーニングするっていうのが今ひとつしっくりこないアプローチなんですよね。だから、今後も有効かは正直言って私にはわからないです。

      削除
  72. 国内外のREITへの投資を検討した事はありますか?

    返信削除
    返信
    1. 何だか同じ人から質問を受けている気がしてるのですが。REITは持ってましたよ。

      削除
  73. この「ご意見・ご質問・ご要望箱」の質問の9.5割以上を占めている

    >匿名2017年6月8日 12:14

    このしょうもない1行質問を繰り返している人物は、プレノン師を怒らせてキレさせてここを閉鎖させようとしている愉快犯だと思いますよ。相手にしないほうが良いでしょう。

    返信削除
    返信
    1. ご忠告ありがとうございます。
      基本的に千客万来の気持ちでやってますので1行質問すなわち無礼という考えではないのですが、ちょっと頻度が上がってきてますのでしばらく塩対応で様子見としようかなと検討していました。

      削除
  74. プレノンさん、こんばんは。
    いつも勉強させていただいております。記事を拝読しながら、プレノンさんの知識と知識の応用力に感動しています。

    そこで一つお伺いいたしたいのです、プレノンさんはどういった資格をお持ちなのでしょうか。
    投資に限らず、仕事関連で取られてるもの含めお教えいただきたく存じます。
    可能でしたら、投資をする上でそのなかのどれか一番身になっているとお考えかもお教えいただきたいです。

    私は投資を始めて間もないため、今後のご参考にさせていただきたく上記質問させていただきました。
    過去記事で言及されておりましたら大変申し訳ありません。どうぞよろしくお願い申し上げます。

    返信削除
    返信
    1. こんにちは。ご丁寧なコメントと高評価を頂き、大変嬉しく思っております。ありがとうございます。

      ご質問にお答えしますと、まず投資家としての私のアイデンティティに知識面で最も重大な影響を及ぼしているのは、私が経理、しかも管理会計屋であるという事実です。管理会計とはwikipediaの言葉を借りれば、「会計情報を経営管理者の意思決定や、組織内部の業績測定・業績評価に役立てることを目的としている」業務です。おそらく私は管理会計マンとしてそれなりに優秀だと自己評価をしていますが、一方で経理関係の資格は入社直後に取得した日商簿記2級があるのみと、かなり貧弱なものです。
      証券アナリストの勉強などもしましたが、エッセンスをさらっと吸収して満足したので受験まで至らず、他に資格らしい資格はほとんど持っていません。履歴書に書ける私の資格は、
      ・中型自動車免許
      ・第一種衛生管理者
      ・日商簿記2級
      ・TOEIC 850
      だけです。

      投資において最低限の会計知識は必須ですが、投資家は経理屋になる必要はないので、簿記の勉強をコツコツするよりは、非会計分野の方へ向けた解説書を複数読んで、一つでも多くの決算書を読み込むというサイクルをひたすら繰り返す方が効率的だと思います。(要するに、簿記2級など必要ない。)
      では資格勉強は無意味かというと、そうとも考えていません。
      確かに資格知識それ自体が優位性になる局面は非常に限定されていると思うものの、「10-Kや海外ニュースサイトを読めるようにTOEIC700点を目指す」とか、「会計知識をつけるため簿記2級を取得する」というわかり易いゴールを設定することは、勉強の強力な動機づけになってくれます。
      英語だけ、会計だけ、経済学だけ、ビジネス分析だけに長けていても強力な優位性とはならずとも、それらすべてが平均点以上だとすれば、ほとんど並び立つ者がいないくらいの優位性になります。そういうわけで、投資に少しでも関係ありそうな資格は、どれも等しく有益だと信じます。「投資の勉強をする」という抽象的な目標しか持たない者がいつまでも同じところにいる間に、個別具体的な目標を持つ者はどんどん先へ進んでいくでしょう。

      削除
    2. プレノンさん

      大変丁寧なご回答をしていただき、ありがとうございます。

      特定の知識を深めるよりも、目的意識を持ちつながら知識を広げていくほうが重要ということですね。
      プレノンさんのアナリスト資格に対する姿勢(エッセンスだけ学ぶ)もとても参考になりました。

      簿記二級をはじめ、資格知識は必要に応じて勉強していきたいと思います!
      ありがとうございました。

      削除
  75. 安倍さんのおかげで経営者への監視の目が強化されて、日本企業は効率的になりそうなのに辞めさせようなんて私はひどいと思いますよ。

    返信削除
    返信
    1. 私はノンポリなんで昨今の混乱について特に感想はないのですが、頻繁に首相が変わって世界に恥を晒していた頃と比べると雑音が少なくて確かにいいですね、現政権は。

      削除
  76. こんにちわ。
    プレノンさんのブログは、とても博識で分析も定量的ですので、いつも勉強させていただいております。

    当方はこの昨年あたりから、インデックス投資から個別株投資に興味を持ち、いろいろと勉強したり実践しているのですが、PERやRBR、ROE等の一番最初の概念は勉強して覚えてきました。

    次のステップである、プレノンさんの記事にも出てくるような、EV/EBITDA倍率の概念や、財務諸表の読み方といったものを勉強したいと思っているのですが、なにかそういったものを初心者向けに説明しているようなテキストをご存知でしょうか?
    この1年間で何冊かバリュー投資の本を読みましたが、シーゲル教授の本のような優しい本はわかるのですが、このあたりの概念まで突っ込んでいる本になると途端に難しくなるため、もし足がかりになる教科書があればご教授願いしたいです。

    返信削除
    返信
    1. こんばんは。私も貴方のブログ読者で、いつも自分にない視点を楽しんで読ませてもらっています。

      ご質問の件、会計知識や財務諸表の効率的な読み方、バリュエーション理論などをどのようにして学んだのかと以前もご質問を頂いたことがあるのですが、私の場合は愚直な資格用テキストや、業務を通じた知識習得がメインのため、なかなか非会計分野の方向けに「これぞオススメ本」というのをご紹介することが出来ず、いつも心苦しい思いをしています。大変申し訳ありません。
      「投資と会計を橋渡しするちょうどいい塩梅の指南書」にはそれなりのニーズがあるような気がします。いつか私自身がそういうものを書けるといいのですが。

      削除
    2. 返信ありがとうございます。

      まったく見当違いの内容も多いと自覚ある素人ブログで、プレノンさんのような本格派の方が読んでいるとなると本気で恥ずかしいのですが・・・笑
      しかしそういった方も面白がって読んでくださるなら本当に励みになります。
      これからも、ちょっと変わった投資法や銘柄に自分なりに触れられればと思います。

      初心者向けの教科書は探してみます。
      やはりそこが全くわかってない点が、バリュー投資戦略の支障になっていると感じています。
      いつかプレノンさんの会計と投資の本が出ましたらかならず読ませてもらいます!!

      削除
  77. 会計や財務分析に専門的に従事しない人間がそれらの知識を学ぼうとした場合に、目標とする水準があるとしたらどのようなものがあるでしょうか。個人的には、DCF法の理論的背景が理解できるところまでいければ十分ではないかと考えていますが。

    返信削除
    返信
    1. 投資家は企業をデューデリするわけじゃないので、確かにDCF法の理論的背景が分かっていれば特段支障なさそうですね。DCF法で必要な会計知識ってほぼゼロなので、つまりは投資家に会計知識は必須じゃないってことになりますか。
      でも、リターンとは無関係に会計の世界は楽しいですよ。余力があればお勧めの勉強対象です。

      削除
  78. ファンドリーメーカー、台湾セミコンダクターの銘柄分析をお願いしたいと思います。
    もしお時間とご興味がおありでしたらで結構です。

    返信削除
    返信
    1. 業績は申し分ないのですが、こういった業種の場合、長期的に儲け続けることが出来るかという定性分析がより重要だと思うので、あえて数字には触れないことにします。
      それを前提に話を進めますと、はっきり言って私には半導体業界のことはほとんどわかりません。インテルやブロードコムすらまったくわからず、投資先として検討から外しているほどです(台湾セミコンはインテルより時価総額が上ですが…)

      とはいえ、一応無責任な予想をしておきますと、これからは設計から製造までを一貫して手掛ける垂直統合型より、それぞれの企業が得意分野に注力する分離型モデルがますます主流になっていくでしょうから、台湾セミコンダクターのような受託製造会社は追い風を受けるのではないかと思います。

      それにしても台湾セミコンは見惚れるような美しいチャートです。シェアを奪われる立場のインテルよりは、何でも屋の当社の方に惹かれるのは確かです。

      削除
  79. お忙しい中、貴重なご意見ありがとうございました。
    私は、基本etf投資家なのですが、個別株はプレノンさんのブログを参考にさせていただいております。
    blk,iffなどなど、プレノンさんの選定銘柄にいつも惹かれっぱなしです。

    返信削除
  80. 個人投資家さんのサイトで WACC や ROIC といった用語が普通に使われているので興味深く思いました。いつも、勉強させていただいています。
    ーー
    台湾セミコンダクター(以下、TSMC) の銘柄分析についての話題が出ていました。
    少し勉強した上でまとめてみました。

    背景として、少量多品種いわれていたSoCに向いたファブレス/ファンドリービジネスが、スマートフォン向けSoCの需要増により成功した。(逆に垂直統合型(IDM)としてSoCに参入した企業は概ね失敗した。)
    ・ファブレスの代表格がクアルコム(Qualcomm)やブロードコム(Broadcom)
    ・ファンドリーの代表格が台湾セミコンダクター(TSMC)
    ・垂直統合型(IDM)の代表格がインテル(Intel)です。

    ファブレス企業の中でも台湾セミコンダクター(TSMC)が成功したのは、参考文献によると『セルライブラリを中心とした、SoCのプラットフォーム・エコシステムを形成して、設計を制した』ということになります。従って、高い利益率の源泉は財務諸表には現れない無形固定資産にあると言えます。

    参考文献:湯之上 隆さん電子ジャーナルの記事
    http://yunogami.net/ej/electronicjournal.html
    『ファンドリーの新たな勢力図 SoCビジネスの本質とは何か(2010年8月号)』
    『分業を嫌ったから日本は衰退した? ファブレス/ファンドリーで成功するには(2014年9月号)』

    半導体業界の理解にお役に立ちましたら幸いです。

    返信削除
    返信
    1. ありがとうございます。しかし、うーむ、やはりよくわかりません。半導体業界のプレイヤーたちを見ていると、以前とは産業構造が変わってきつつある予感がしますね。

      削除
    2. 返信ありがとうございます。

      つたない説明ですみません。私も勉強していますが、難しいと思う点については同意です。
      半導体産業のSoCビジネスはファブレス/ファンドリーを中心となっています。ファブレスは新しい需要に応じて新しい企業も出ていますし、M&Aも活発におこなわれています。一方、ファウンドリー側は TSMC のほかに Intel や Sumsung などもやっていますが、こちらは独占禁止法の関係で合併や買収は比較的やりづらいように思います。

      削除

コメントを投稿