2020年 プレノン10種を公開



 詳細は結果が確定してから報告する予定だが、2019年プレノン10種は上位銘柄の大活躍によりS&P500を大幅に超過することが現時点で確実視されている。そこで気をよくした私は、次年度推奨銘柄を「2020年 プレノン10種」としてここに公開する。


1. Anthem (ANTM)
2. Cigna (CI)
3. UnitedHealth Group (UNH)
4. Cardinal Health (CAH)

真っ先に挙げるのはやっぱりヘルスケア・サービス株だ。本格上昇は大統領選後の2021年になる可能性もそれなりにあるが、医療保険株の成長見通しに対するバリュエーションの低さ(予想PERはANTMが12倍強、CIが10倍強)は際立っており、10種のうち3種を占めるに相応しいセクターと考えている。CAHは医薬品卸で私の中では医療保険株の下位互換銘柄ではあるが、自信のあるヘルスケア・サービス比重を高めるためおまけで入れておいた。


5. Alphabet (GOOGL)

堅牢さと成長性と照らし合わせた割安度はGAFAの中でもFacebookと張るというのは今に始まったことではないが、ラリー・ペイジがグループCEOを降りることが二年連続で当社を選出する決め手となった。株主的視点からGOOGLにとって何よりも求められるのはホームランではなく株主資本主義的な規律だ。いつまで経ってもお金を生み出しそうにないOther Bets部門の縮小や、有り余るキャッシュの株主への還元がみられるのではないかという期待がある。


6. Dell Technologies (DELL)

企業買収によってDell, VMware, EMC, Pivotal, Carbon Blackが合体した複雑な事業体となっているが、企業価値(EV)の半分以上はVMWからもたらされている(VMWを80%超保有するDELLの方がVMWより時価総額は低い)。VMW株単体でも比較的割安と感じられる一方、VMWをレバレッジかけて保有しているDELLの方が、10種という限定された枠を有効活用できると考えた。予想PERは7.3倍。


7. Ulta Beauty (ULTA)

北米を中心に展開する美容専門店。「専門小売店」「成長力あり」「PER高くない」という属性は爆損を食らったFoot Lockerを思い出させなくもない。しかし既存店売上高はしっかりと伸びており、決算ミスで売り込まれPER20倍を切る水準でくすぶっている当社を素通りすることは私には出来ない。


8. Match Group (MTCH)

マッチングアプリTinderの運営会社。自分をLikeした人を確認することができるTinder Goldのリリースによって同サービスは力強い有料課金者数の伸びを見せているにもかかわらず、株価にはその事実が十分に反映されていないように感じられる。ネットでの出会いを恥とみなす文化はアジアを中心にまだ根強く残っており、このスティグマが徐々に薄らいでいくのも市場拡大に寄与するだろう。


9. Boeing (BA)

737MAXの運航停止が続いており、このリストに入ってくることに意外感がある人も多かろう銘柄。737MAX問題は確かに予断を許さないし、疑う余地なく当社の体力を奪っているが、現在の株価は事故前の利益ベースではPER15倍かそこらであることを冷静に思い出したい。その利益に戻るには2,3年かかるかもしれない。ただ、株価というのはもっと長期の見通しが反映されるものだ。中大型旅客機を安定的に製造できる会社は世界で2社しかなく今後も現れないだろう。そう考えると仮の数値とはいえPER15倍での買い物は決して高くなく、運航再開時に人々がそのことに気づくのではないかと想定している。


10. ワールドホールディングス (2429)

かつて大きな利益を私にもたらしてくれたワールドホールディングスに再参戦。私が売ってからの1年半、目立った業績の悪化などはないのに株価は一方的に下がり続けてPERはまたまた一桁に突入した。人材派遣、不動産という不人気業種が評価を落としていると思われるのは以前と同じだ。しかしビジネスモデルに堀がないとはいえ、性質の異なる事業をコントロールする伊井田社長の手腕は見事というほかなく、2017年に買収した農園事業もすでに黒字化を果たしている。リスクの高い不動産も販売ではなくリノベーションへ軸足を移しており、実際に利益が伸びている。

冒頭画像
『殺しの烙印』鈴木清順



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コメント

  1. 2429再参戦ですか。
    僕も再参戦しています。
    買い下がろうとしていたのですが、残念ながらあまり買い増しできないうちに反転してしまいましたので余り保有額はないです。買い上がりはあまり得意ではないので、反転後は指を加えて見ています。

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    1. 不動産事業は慎重姿勢に転換しているので利益増というよりPE水準の訂正期待ですが、のんびりホールドしていくつもりです。再びちょっと下がってきたので買い増しできそうです。

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