お前らは仲間ではない

   バフェット太郎(以下、バフェ太郎)が、アクセス流入の源であるにほんブログ村の米国株カテゴリーの1位から陥落した。ブログ村運営からペナルティを受けた結果というのが本人の弁だし、多分、そうなのだろう。
 臭気漂う煽り言葉で汚染された文章をインターネットにまき散らし、ただでさえ低い日本人投資家の言語能力に打撃を与えているという罪を考慮しても、毎日欠かさず二回更新し、最初に決めた10銘柄に機械的に積み立て投資するという人間の忍耐力の限界に迫る投資法(もちろんその効果の有効性には疑問はある)を実践するバフェ太郎は、総合すると悪くない影響を投資家界隈に及ぼしていたのではないかと思う。
 しかし私が個人的にバフェ太郎に共感を覚えたのは、その投資スタンスではなく、彼の性格だ。バフェ太郎のブログは、特定個人を煽っていない時にさえ、「お前らは仲間ではない」という一貫したメッセージを発していた。"投資家仲間"という気味の悪い空間に汚物を投げ込む姿勢を堅持しつつ、アクセス数トップをひた走っていたバフェ太郎を私は称賛する。馴れ合いに対する憎悪とも言うべき感情は、投資家のみならず自己責任がベースとなるあらゆる物事に携わる人間にとって美徳となり得る。(そんな私も、一度だけ"オフ会"に参加したことがあるのだが…)

 米国株投資と馴れ合いdisの広告塔としてのバフェ太郎は、アクセス数が減れば価値の多くを失ってしまう。もし私がバフェ太郎の仕掛けたプロレスに嬉々として参加せず、あまつさえ否定的な見解を表明したことがほんの少しでもバッシングの後押しになっているのであれば、この場を借りて少し擁護しておきたい気持ちに駆られた。既にブログ村から撤退した米国株ブログ界の片隅から。
 もちろん、「バフェ太郎、お前は仲間ではない」が。

コメント

  1. 汚らしくてもついつい言動が気になって見てしまうAV男優といった感じでしょうか?

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  2. 投資ブログにおいて、馴れ合っているいるのは投資家ではない人々ばかりな気がするが。

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    1. 投資家でもないのに投資ブログを定期的に訪れる人が多いのであれば、それはそれで喜ばしい事態だと思います。

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    2. 彼らは投資家ではないだけあって、金持ちでない人々が金持ちにならない行動をしている間は応援するよね。

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  3. 質問すみません。最近話題のテンセントはどのように考えてますか?中国株は買わない方針ですか?

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  4. SNSやペイメントにはとても魅力を感じますが、現状はゲーム会社といったほうがいい収益構造なので、目が眩むようなバリュエーションを正当に評価できません。同社のゲームがどれほどstickyかも知らないですし。
    何か異なる見解をお持ちでしたらお聞かせください。

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  5. 僕はバフェット太郎さん、嫌いじゃないです。
    米国株云々についてはさておき、投資哲学で主張している内容は共感できます。

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    1. ブレないことに関しては定評がありますね。毒にも薬にもならないブログよりは、バフェ太郎がアクセス数一位でいるほうがしっくり来ます。個人的にはもっと贔屓にしているブログは他にあるのですが。

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